市場価格は久保の4倍「64億円」。レアルのローン組“最高値”ハキミがインテル完全移籍、19歳日本代表MFの動向への影響は?

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

強豪で実績を積んだ若手は、白い巨人への帰還にやや後ろ向き。

 スペイン(ラ・リーガ)1部リーグのレアル・マドリードからボルシア・ドルトムントに期限付き移籍していたモロッコ代表DFアクラフ・ハキミが7月2日、来季、セリエAのインテル・ミラノに完全移籍することが決まった。

 21歳の攻撃的サイドバックの獲得のため、インテルはレアル・マドリードに移籍金4000万ユーロ(約48億円)を支払う。5年契約。

 豪快なオーバーラップと長短の精度の高いキックを生かし、ドイツでは2シーズンにわたり攻撃的なスタイルを貫いてきた。今季ブンデスリーガ1部で33試合・5得点・10アシストを記録している。

 移籍専門サイト『トランスファーマーケット』の6月26日時点での推定市場価格は、5400万ユーロ(約64億8000万円)。レアル・マドリードからのレンタル移籍組14選手の中で“最高値”だった。ちなみにRCDマジョルカの久保建英は14選手中6位の1350万ユーロ(約16億2000万円)。

 ハキミは一時、若手有望株の一人として、レアル・マドリード復帰が有力視されていた。しかし国際的な評価が一気に高まるなか、現在リーガ最少失点を記録しているレアル・マドリードへの復帰の道を残さず、セリエA名門への完全移籍を決断した。ブンデスリーガの全日程終了とともに、正式に発表された。

 強豪クラブでレギュラーとして活躍するレンタル組の中には、レアル・マドリードへの復帰に後ろ向きな選手も少なくない。ハイレベルな環境でコンスタントに試合に出られる可能性が、レアル・マドリードに戻ると低くなってしまうためだ。そうしたなか、他のレンタル組のうち、マルティン・ウーデゴール(推定市場価格54億円)はレアル・ソシエダとの2年間のローン移籍を当初から予定。さらにアーセナルFCでプレーするダニ・セバージョス(同38億円)も、来季レアル・マドリードに復帰する可能性が低いと言われる。

 久保もまたステップアップしたうえでの「出場機会」、レアル・マドリードでの「競争」と「戦い」、どちらを優先するかで選択肢も変わる。今季マジョルカでのプレーを選択したように経験を積む重要性を認識させられる一方、多くのファンは「白い巨人」のユニフォームを着て戦う姿を見せてほしいと楽しみにしている。目標はレアル・マドリードの中心選手になること――。そのために一体、ハキミに続いて、19歳の日本代表レフティはどのような決断を下すのか。

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[文:サカノワ編集グループ]

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