本田圭佑がSNS連投、リトルホンダと葛藤か「現状が見えない痛いヤツ、子供の頃から」
日本代表での本田圭佑。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
すでに5か月、無所属の身に。「この先もずっと痛いヤツであり続けたい」
オーストラリアAリーグのメルボルン・ビクトリーを5月に退団したあと現在フリートランスファーで無所属となっている元日本代表MF本田圭佑が10月23日、自身のSNSのツイッター( アカウントは @kskgroup2017 )を更新し、二度メッセージを発信した。
ナメられて自分を見積もられてるなってときは、評価を覆すのはそんなに難しくなくて、「よしよし!」って思いながらも準備だけは怠るな!
上記の呟きをした5時間後、次のように発した。
理想を追い求めると
自分の現状が見えてない痛いヤツ。
これ、子供の頃から沢山言われてきたけど、今思うのはこの先もずっと痛いヤツであり続けたい。
少なからず現状に逡巡していることが感じられるメッセージだ。もちろん、できれば理想とするクラブでプレーをしたかった。しかし、現実はそう上手くいっていない。
そうした状況を受け止めつつ、前を向いて突き進もうとしている。そんな決意を込めているようにも感じられる。
理想を追い求めると
自分の現状が見えてない痛いヤツ。
これ、子供の頃から沢山言われてきたけど、今思うのはこの先もずっと痛いヤツであり続けたい。
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) October 23, 2019
ただ、「子供の頃から」という話を持ち出すのは珍しい。本田が「リトル・ホンダ」と対話しながら、何かしら葛藤をしているようにも感じられる。
本田自身は現在、1年間在籍したメルボルン・ビクトリーを退団したあと、無所属(フリートランスファー)の状況にある。このほど、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド、セリエAのACミランに対し、ツイッターで自らの獲得を打診するメッセージを送る大胆な策に打って出た。しかし、これまでのところ、どうやら進展はないようである。
また、ゼネラルマネジャーとして実質監督を務めるカンボジア代表はカタールW杯アジア2次予選のグループステージ、1分3敗で最下位に沈んでいる。その監督業との兼ね合いも、プレー面には影響を与えていそうだ。
プレーヤーとしては実質5か月もの間、ピッチから離れている。来年開催される東京オリンピックへのオーバーエイジでの招集と金メダル獲得を「目標」に掲げる本田は、9月16日に日本テレビの『ニュースZERO』に出演した際、自身の去就について、次のように語っていた。
「(引退してしまうのではないかという話に)オファーはあるので、引退はしないです。(2020年の東京)オリンピックもあり、ちょっと来てほしいというところからオファーがないので、今ちょっと片思いなところがあります。正直、待っているところはあります」
「来年の東京オリンピックに出て、そして勝つ、ということを自分の中で決めているので、ヨーロッパの納得のいくクラブでプレーする。そこが、僕の決めている条件です」
そのように東京五輪でのオーバーエイジ選出のためにも、クラブの「格」にこだわっていることを語っていた。
「(欧州1部?)それはもちろんですし、レギュラーとして試合に出ることで確実にオーバーエイジとして選ばれるような場所。そこで出られれば、必ず選ばれるようなクラブやリーグを考えています」
また、2022年のワールドカップ(W杯)で世界一を目指すという4年後まで絵を描くことは難しいが、2020年の東京五輪であれば、ハイパフォーマンスを見せられるという自信を示していた。
自分自身と向き合っていることが感じられる二つのメッセージ。本田は一体、どこへ向かうのか――。
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[文:サカノワ編集グループ]