【神戸】退団決定の荻晃太が「イニエスタ」と「ヴィンテージワイン」で味わい深いコメント
神戸のアンドレ・イニエスタ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
18歳で加入して、16年後にまさか――。
ヴィッセル神戸は12月5日、GK荻晃太(おぎ・こうた)が契約満了に伴い、来シーズンの契約を更新しないことが決まったと発表した。
荻は1983年5月5日生まれ、36歳。183センチ・74キロ。岐阜県美濃市出身。
これまでのキャリアは、美濃SSS(中有知小・岐阜)― 岐阜バーモス ― 岐阜工高 ― ヴィッセル神戸 ― 大宮アルディージャ※期限付き移籍 ― FC東京(’08)※期限付き移籍 ― ヴァンフォーレ甲府※期限付き移籍→完全移籍 ― 名古屋グランパス ― 神戸。
これまでの通算成績は、J1リーグ75試合・0得点 、J2リーグ159試合・0得点。ルヴァンカップ14試合・0得点、天皇杯8試合・0得点。
荻は次のようにコメントしている。
「18歳でヴィッセル神戸に入団した時、まさかその16年後に再び神戸の一員となり、アンドレス・イニエスタとチームメイトになるなんて夢にも思いませんでした。
やはり人生というのはヴィンテージ・ワインと一緒で、コルクを開けてテイスティングしてみるまで中身は分からないものですね。
オファーを頂いた三木谷会長、三浦スポーツダイレクター、栗原強化部長にとても感謝しています。そして復帰に際して『おかえり』と言ってくれたファン、サポーターの皆さん、立場を変えて再び『ただいま』といつか言える日が来ることを願っています」
なんとも味わい深いコメントだ。岐阜工から加入したあと、当時のスチュワート・バクスター監督に見初められて、プロとしてのキャリアを歩み出した。そこから神戸、甲府などのJ1昇格に貢献し、Jリーグを代表するゴールキーパーの一人に挙げられる存在となった。果たして、今後どのような道を歩むのか。そのヴィンテージ・ワインは、さらに深みを増していきそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]