【日本代表】なぜ勝負どころで弱い。日韓戦敗戦に森保監督「シーズンが終わって疲れていた中で」と苦い言い訳
E-1東アジア選手権の韓国戦に臨んだ日本代表のイレブン。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
後半反撃したものの、なかなか決定機を作れず。無得点で2年前の雪辱ならず。
[E-1選手権] 日本 0–1 韓国/2019年12月14日19:30/釜山アジアド主競技場(韓国)
東アジアE-1選手権の日韓戦、日本代表は韓国代表に0-1で敗れ、2勝1敗で3チーム中2位に終わった。韓国が優勝。
日本は立ち上がりから韓国の強烈なプレッシャーを受けて劣勢に立たされ、その流れに抗い切れず、29分、ファン・インボムに左足のシュートを決められてしまう。引き分け以上で優勝できる日本はまず同点に追いつこうと、後半に入り、相馬直紀、大島僚太、そして仲川輝人と攻撃的なカードを切っていく。
そして相馬の左サイドの突破から韓国ゴールに迫ったものの……決定機を作れず。結局0-1で敗れた。
森保監督は試合後のフラッシュインタビューで、「試合の入りのところで相手の圧力を受けることは予想していたが、そこで試合の流れを持って行かれてしまいました。シーズンが終わって疲れているなか、なかなかチームとして準備できなかったものの、最後まで戦い抜いてくれたので、悔しいですけれど、また成長の糧にしていきたいです」と、力を振り絞った選手たちを労った。
さらに指揮官は選手たちの「成長」を期待した。
「この大会の結果と選手たちの可能性を見せてほしいと話していたなか、選手たちはいいトリライを見せてくれていたと思います。2020年に向けて、成長につながるように、この経験を生かしていきたいと思います」
2017年のホームでの前回大会は、韓国に1-4の惨敗を喫していた。その雪辱を果たしたかったものの、結局1点を奪うこともできなかった。
日本代表のスタンスとしては、ワールドカップ(とオリンピック)が「本番」で、あとは「成長」のための大会になっていくのか。2019年はアジアカップ、そして今回の東アジアE-1選手権を落とし、アジアでさえ一つもタイトルを獲得できず、森保ジャパンは活動を終える。それでも「成長」していると言えるのか。このあと東京五輪に向かうU-22日本代表が、12月28日に長崎でU-22ジャマイカ代表と親善試合(キリンチャレンジカップ)を戦う。
日本代表の韓国戦に臨んだメンバーは次の通り。
▼先発
GK
1 中村航輔(柏レイソル)
DF
19 佐々木翔(サンフレッチェ広島)
5 三浦弦太(ガンバ大阪)
4 畠中槙之輔(横浜F・マリノス)
MF
17 田中 碧(川崎フロンターレ)
8 井手口陽介(ガンバ大阪)
(62分→6 大島僚太/川崎フロンターレ)
14 森島 司(サンフレッチェ広島)
9 鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)
(78分→10 仲川輝人/横浜F・マリノス)
7 遠藤渓太(横浜F・マリノス)
(HT →16 相馬勇紀/鹿島アントラーズ)
22 橋岡大樹(浦和レッズ)
FW
13 上田綺世(鹿島アントラーズ)
▼控え
GK
12 小島亨介(大分トリニータ)
23 大迫敬介(サンフレッチェ広島)
DF
15 渡辺 剛(FC東京)
2 菅 大輝(北海道コンサドーレ札幌)
21 古賀太陽(柏レイソル)
MF
3 田中駿汰(大阪体育大学)
FW
20 小川航基(水戸ホーリーホック)
11 田川亨介(FC東京)
※室屋成は負傷により辞退、橋本拳人(いずれもFC東京)も負傷により途中離脱。
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[文:サカノワ編集グループ]