【鹿島】新監督は元柏のザーゴか。ジーコが接触との現地報道も
鹿島のジーコTD。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
DFとしてJリーグで96年にプレー。すでに合意に至った?
[天皇杯 決勝] 神戸 – 鹿島/2020年1月1日14:35/国立競技場
ブラジルメディア『フーテボル・インテリオール』は12月24日、アトレチコ・ブラガンチーノ(来年からRBブラガンチーノ)を率いて1部昇格を果たした元柏レイソルのDFでもあるアントニオ・カルロス・ザーゴ氏が、鹿島アントラーズの新監督に就任する可能性が浮上していると報じた。クラブや本人には確認が取れていないが、鹿島のジーコ・テクニカルディレクターがザーゴサイドと接触していたことを伝え、「合意に至ったようだ」という。
ザーゴ氏は現在50歳。ブラジル代表として37試合3ゴールを記録している。また柏では1996年にプレーし、DFとして24試合・0得点と活躍した。
指導者としては、SEパルメイラス、モジミリンEC、SCインテルナシオナルなどを率いてきた。昨季はブラガンチーノを率いて、ブラジルセリエBからの昇格に導いた。また、同クラブはレッドブルグループに売却され、2020年からチーム名が「RBブラガンチーノ」に変更される。
記事では、「ザーゴが鹿島アントラーズのターゲットになり、日本に渡る可能性がある」と伝える。一方、来季セリエAに昇格するブラガンチーノにとって、「(RBグループによる)ザーゴはこのプロジェクトの主役の一人と考えられてきた」として、クラブが必要としていることも強調されている。
また、この他には、コリチーバFCを同じく来季のブラジル1部昇格に導いた元鹿島のジョルジーニョ氏も、現在フリーになっている。そしてジョルジーニョ氏とともに戦ったMFフアン・アラーノの鹿島加入が濃厚と伝えられている。
さらに選手補強では、2部降格の決定したシャペコエンセの最多スコアラー(13ゴール)だったFWエヴェラウドの日本行きも決定的と言われる。
来季はまだアジアチャンピンズリーグ( ACL )でプレーオフからの参戦になるか、本戦のグループステージからになるのか(天皇杯優勝した場合)分からない状況にある。それでも、このオフ、むしろ今年若干弱かった感のあった「鹿島カラー」をさらに強める動きを見せている。
多くのJクラブが欧州のグループやクラブとの人材の行き来を活発化させるなか、鹿島が築いてきたブラジルとのパイプを生かし、さらにその結束を強固にするような働きかけを見せる。こうした噂(いずれもより一歩踏み込んだ情報ではあるが)がすべて実現した場合、ある意味一つの対立軸として、非常に楽しみなチームになりそうだ。
鹿島は2020年の元日に新国立競技場で行われる天皇杯決勝(14:35キックオフ)に進出。ヴィッセル神戸と対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]