【スーパー杯】イニエスタが9人連続失敗のPK戦に「博打みたいなもの。クレイジーだったね」
神戸のアンドレス・イニエスタ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
元日の天皇杯に続いて、今年早くも二度目の戴冠。
[ゼロックス・スーパーカップ] 横浜FM 3(2PK3)3 神戸/2020年2月8日13:35/埼玉スタジアム2〇〇2
Jリーグ王者と天皇杯覇者の対決でシーズン開幕を告げるゼロックス・スーパーカップは、ヴィッセル神戸がPK戦の末に横浜F・マリノスを下して、初優勝を果たした。神戸のキャプテンを務めるアンドレス・イニエスタはフル出場で貢献。自身は一人目のキッカーとして成功したものの、3人目以降まさかの9人連続失敗となったPK戦について、「PK戦は博打みたいなもの。クレイジーだったね」と振り返りながら、「シーズン最初は難しい時期。勝って良かった」と喜んだ。
イニエスタは山口蛍と2列目を形成し、その一挙手一投足から多くのチャンスを作り出していった。神戸の8番のスルーパスからドウグラスの先制点、さらに右サイドに開いたクロスから山口蛍の3点目をもたらすなど、司令塔として随所で輝きを放ってみせた。
「(試合全体について)良かったと思います。シーズン最初はコンディションを上げていくのが難しい時期です。それが決勝戦という舞台であればなおさらで、より難しい局面になります。しかも横浜F・マリノスという素晴らしいチーム相手に、難しい試合を余儀なくされました。ただ、その意味では、個人としても、チームとしても、いいパフォーマンスを見せられたのではないかと思います」
そのように中3日でアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ初戦も控える難しいシチュエーションではあったが、「タイトル」を獲得できたことで自信を深めていた。
ただ、試合は90分間を戦って3-3の同点に終わり、PK戦に決着は委ねられた。イニエスタは後攻の一番手でキックを成功。ところが3人目以降、両チーム9人連続でキックを失敗するという前代未聞の事態となった。
「PKは博打みたいなところがあり、どうなるか分からないものです。まず自分が決めてホッと安心して見守っていました。が、そこから本当にクレイジーな展開になりました。ただマリノスも外していくなか、最後にチャンスをモノにできて良かった。何より(飯倉)大樹選手が今日は素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたので、褒めたいと思います」
そのようにイニエスタも少なからず動揺はしたという。ただ、最後はしっかり結果を残した――古巣相手に何度もキックを見切っていた神戸の守護神、飯倉大樹のことを賞賛していた。
元日の天皇杯決勝に続き、早くも2つのタイトルを獲得に成功した。神戸はこのあと2月12日、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ初戦、ジョホール・ダルル・タクジムFC(マレーシア)とホームで対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]
Topics: Andres Iniesta of Vissel KOBE said it was “crazy” for the nine consecutive missed penalty shoots.