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大迫勇也のブレーメン、選手が率先して給与免除を表明。新型コロナウイルスの影響回避へ

ブレーメンの大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

選手たちがまず申し出。監督とコーチ陣、フロントも応じる。

 ドイツメディアの『ビルド』『ダイヒ・ストゥーベ』は3月23日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うリーグ中断の影響に伴い、日本代表FW大迫勇也の所属するブンデスリーガ1部のヴェルダー・ブレーメンの選手、監督・コーチ陣、経営陣が給与の一部削減を申し出たと報じた。

 記事によると、ブレーメンの台所事情の厳しさが伝えられるなか、クラブに携わるさまざまなスタッフの雇用を守りたいと、選手たちから「何か目に見える貢献をしたい」と働きかけがあり、具体的な動きに発展したという。

 ブレーメンの人件費は、約5800万ユーロ(約69億円)(2018-19シーズンは5600万ユーロ[約66億円])と言われ、その大半が選手に支払われている。今回どれだけの額が免除されたかについて、クラブのマネージャーを務めるフランク・バウマン氏は「私たちは数字は出しません」と明らかにしていない。

 選手たちは少しでも影響を避けられればと願う。ただ、万が一、このままシーズンが打ち切られた場合には、そういった選手らの給与減額だけではカバーしきれない損失が見込まれ、クラブは危機感を募らせているとも伝える。

 ブレーメンはこれまでブンデスリーガ4勝6分14敗の勝点18で、18チーム中17位と2部リーグへの自動降格圏にいる。そのなかで大迫はリーグ18試合・4得点・1アシスト、DFBカップ(ドイツカップ)4試合・1得点・2アシストを記録してきた。

 ブンデスリーガは現在中断中で、EURO2020の中止によって空いた5、6月のカレンダーを活用できることを踏まえ、3月最終週に今後のスケジュールについて改めてアナウンスを行う。ただし「4月第1週で試合ができるとは考えていない」と明言している。また各クラブは今回の中断による経営面への影響に関するプロトコルを作成、「最悪のシナリオ」についてもリーグに報告をしているという。

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[文:サカノワ編集グループ]

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