本田圭佑ネフチデビュー。東京五輪OAは「一発」逆転ある前線で狙う
ネフチ・バクーの本田圭佑。(C)Neftchi PFK
リードされた後半開始から投入。しかし敗れて首位陥落。
[アゼルバイジャン1部] ネフチ・バクー 0-2 スムガイト/2021年4月4日/バクセル・アリーナ
日本代表としてワールドカップ(W杯)3大会連続でゴールを決めているMF本田圭佑が4月4日、アゼルバイジャン1部のネフチ・バクーでデビューを果たした。スムガイトFK戦の0-2とリードされた後半開始からピッチに立ったが、得点を奪えずそのまま敗れた。同勝点で並んでいた最大のライバルであるカラバフFKが同節で引き分けて、引き離すチャンスだったものの、むしろ差をつけられ首位から2位に陥落した。
背番号「4」をつけた本田は中盤を広範囲にわたって走り、シュートを放つなど奮闘。しかし最後までゴールを割ることはできなかった。そして結局投入された時からスコアを動かせず、0-2で敗れた。
ネフチのサミル・アバソフ監督は試合後の記者会見で、20日間と長かった中断期間を経ての再開戦とあって、「すべてはコーチ(監督)の責任です。選手たちはやる気を示していましたが、規律を欠きました。選手云々ではなく、今日の出来であれば、スムガイトでなくても、どのチームにも負けていたでしょう。とはいえ、ここからはネフチが勝つ運命にあります」と、規律の欠如を悔やんでいた。
また、本田が試合後に応じた一問一答が、本田自身代表を務める音声サービス『Now Voice』で生配信された(アプリ登録で視聴可能なアーカイブも公開中)。そのなかで34歳のレフティは、改めて東京オリンピックへのオーバーエイジ選出を目標に掲げていることに言及。ネフチ・バクーでは「結果」にこだわり、「ゴールやアシスト、1試合1点が目標。最後に一発がほしい時、勝負強さが求められる」と、前線での“一発逆転”に懸ける意欲を示した。
先月のネフチ・バクーへの加入記者会見でも、地元メディアから東京五輪挑戦への質問を受けた本田は「24歳以上の選手は3人しか選ばれません。私は代表チームのコーチに、ここでいいプレーをしていることを示さなければいけません。再びいいパフォーマンスをすること。私はポッシブル(可能)だと思っています」と語っていた。そのうえで、「チャンピオンになりましょう」とリーグ制覇を誓っていた。
不可能はない。挑戦することは得るものばかり――。本田のアゼルバイジャンでの冒険が始まった。
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[文:サカノワ編集グループ]