村井チェアマンが「Jリーグの日」にコメント。コロナ禍の先へ――「シャッター通りも目立つ地方都市に、にぎわいを取り戻すことができるかもしれない」
Jリーグの村井満チェアマン。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
初めてJリーグが行われないなか”開幕の日”を迎える。再開に向けて「全力で準備」。
Jリーグの村井満チェアマンが「Jリーグの日」の5月15日、コメントを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大によって、初めてJリーグが行われないなかで、この日を迎えることになった。村井チェアマンは「ワクワクするようなサッカーをお届けする日を目指して、全力で準備を進めています」としたうえで、再びサッカーの灯をともすため、改めて決意を示している。
村井チェアマンのコメントは次の通り。
初めに、このような困難な状況のなかで、私たちの生活を最前線で支えてくださっている医療分野や物流、公共 交通機関などに従事される方々に改めて感謝申し上げます。
1993年5月15日、ヴェルディ川崎 vs 横浜マリノスの試合でJリーグは幕を開けました。あれから27年の時を経て、私たちは39の都道府県に広がる56のクラブとともに、歩みを続けています。
今、世界中で、新型コロナウイルスという、いまだかつて経験したことのない脅威に直面し、J リーグは初めて、サッカーのない5 月15日を迎えています。現在、J リーグは試合を中断していますが、多くのファン・サポータ ーの皆さまの期待に応えるべく、選手たち、クラブ関係者、リーグスタッフ、パートナーの皆さまなどと手を携え、 ワクワクするようなサッカーをお届けする日を目指して、全力で準備を進めています。
私は、スポーツが持つ可能性を、誰よりも信じています。
スポーツは、地域の子どもたちに笑顔や夢や希望を与えることができるかもしれません。ご高齢の皆さまには、健康と生きがいをお届けすることができるかもしれません。最近では、シャッター通りも目立つ地方都市に、にぎわいを取り戻すことができるかもしれません。
スポーツを愛する皆さま、地域を愛する皆さまと一緒なら、どんな困難も乗り越えられると信じています。前を向いて、今「Jリーグにできること」を常に考え、これから広がる新しい、希望に満ちた風景をともにつくっていきましょう。
2020 年 5 月 15 日
日本プロサッカーリーグ チェアマン
村井 満
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[文:サカノワ編集グループ]