レアル・マドリード復帰、ローン延長?久保建英が「最後のスプリント」を駆け抜ける
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
マジョルカでは最多アシストを記録。チームと個人、集大成となる2試合へ。
[スペイン1部 36節] セビージャ 2-0 マジョルカ/2020年7月12日(日本時間13日5:00)/エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン
スペイン(ラ・リーガ)1部リーグ18位のRCDマジョルカは、強豪セビージャFCに0-2で敗れ、1部残留争いのライバルとの勝点差を詰められなかった。日本代表MF久保建英はリーグ12試合連続で先発し、フル出場を果たした。17位のデポルティーボ・アラベスは今日(日本時間14日)、ヘタフェCFと対戦する。その試合結果にもよるが、残り2試合、マジョルカが逆転残留するためには、最低でも勝点4、可能性をさらに高めるためには2連勝が求められる。
スペインメディア『アス』はセビージャ戦後、久保のレポートを掲載。『KUBO、最後のスプリント』と題し、マジョルカでのラスト2試合が、2020-21シーズンの動向にもかかわってくるとレポートする。
記事では、レアル・マドリードへの復帰、レンタル移籍の延長、そのどちらかに来季の選択肢は事実上絞られ、ジネディーヌ・ジダン監督のもと「白い巨人」にチャレンジできるのかどうか、「日本人選手が望んでいるのは、この最後の週に大きく決定的な躍動することだ」と伝える。
そのうえ2部から昇格しラ・リーガ最低ラインの予算で組まれるチームの中、久保がリーグ4位となる被ファウルを受けているなどデータを紹介。さらにビセンテ・モレノ監督のもと、5アシストはチーム1位、4得点は同4位を記録するなど数字も残す。とりわけ、新型コロナウイルスの影響による中断明けのパフォーマンスが評価されているという。
チームは16日(日本時間17日4:00)にグラナダCF、19日(日本時間20日4:00)にCAオサスナとアウェーで対戦し、全日程を終える。
そしてマジョルカ以外の新たなローン先としては、すでにパリ・サンジェルマンなど国内外の30クラブから関心や問い合わせがあると改めて報じる。一方、レアル・マドリードでプレーする場合には、ヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトンがEU枠外の外国人選手枠を埋めていて、そこに割って入ることが求められる。ただ、エデル・ミリトンには放出の噂があり、ロドリゴもコンスタントな出場機会を欲しているとも言われる。ジダン監督も久保の話題が出た際には、「来季のことは、まずシーズンが終わってから」と語っていた。
久保にとっても、マジョルカにとっても、最後に厳しい日程が待ち構えているが、まさに集大成の2試合となる。
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[文:サカノワ編集グループ]