日本代表MF柴崎岳のデポルティーボ3部降格。鹿島の10番は空いているが…
日本代表のキャプテンとしてピッチに立つ柴崎(7番)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
今シーズン26試合に出場、契約は2023年6月まで。
日本代表MF柴崎岳の所属するデポルティーボ・ラ・コルーニャは7月20日に予定されていたスペイン2部リーグ最終節のCFフエンラブラダ戦、相手チームに12人もの新型コロナウイルスの陽性反応が出たため試合延期になった。しかし2部残留を争っていたアルバセテ・バロンピエ、CDルーゴが勝利したため、20位のデポルティーボは最終戦を戦わずして、来季の3部降格が決まった。柴崎は最近5試合連続で先発していたが、チームは3連敗を喫していた。
思わぬ形で3部行きが決まった。スペインメディア『マルカ』によると、運命の最終戦、ホームでの開催が予定されていたデポルティーボだが、直前にフエンラブラダの選手・スタッフの計12人の感染症の陽性反応が発覚。このためラ・リーガはこの試合の延期を急きょ発表した。
そして残留を争うライバルチームの勝利により、デポルティーボは降格ゾーンの19位以下(22チーム中)が確定。1部リーグやコパ・デル・レイを制しているスペインを代表する名門のまさかの3部行きが決定した。
柴崎は今季リーグ26試合・2得点を記録。ボランチの軸として起用されてきたが、パワーやタフさが求められる2部リーグで、なかなか目に見える結果を残すことができず苦戦した。
今後注目されるのが柴崎の動向だ。今季(2019年6月)加入した日本代表の司令塔は、クラブと2023年6月まで契約を結んでいる。3部降格という想定外に備えた条項が、どのように設定されているのか。
鹿島アントラーズを経て、2017年からCDテネリフェ、ヘタフェCF、デポルティーボでプレー。スペインでの生活も4年目に突入していた。一方、新型コロナウイルスの影響により、移籍市場の動向も現時点ではまったく読めない状況になっている。
様々な状況を鑑みると、28歳になった柴崎の日本復帰もあり得るのか。あるいは、スペインあるいは海外での戦いにこだわるのか。安部裕葵の昨夏のFCバルセロナへの移籍により、柴崎が2016年に付けていた鹿島の「背番号10」は空き番となっているが――。
関連記事:ポルト中島翔哉に優勝メダルなし。「私が答える必要ない」とコンセイソン監督はコメント
[文:サカノワ編集グループ]