【札幌×浦和】大槻監督、ミシャを語る「大きな影響をクラブに与えた方。ただ札幌と戦うのであって、ミシャさんと戦うわけではない」
札幌のペトロヴィッチ監督(右)と浦和の柏木陽介(10番)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
札幌戦へ「『想定内』を増やして臨みたい」。
J1リーグ浦和レッズの大槻毅監督が9月11日にオンラインによる記者会見を行い、13日のアウェーでの北海道コンサドーレ札幌戦に向けて抱負を語った。そのなかで、札幌対策とともに、大槻監督もお世話になったという浦和をクラブ歴代最長にわたり率いた札幌のペトロヴィッチ監督(愛称、ミシャ)への思いを語った。
まず、個人的な感情を抱えて試合に臨むことについて、「何かそういったことを持ち込むこと自体があまりいいこではないのではないかなと思っています」と自身のスタンスを示したうえで、次のようにミシャへの敬意を表した。
「もちろんミシャさんがこのクラブに残した功績などは非常に大きく、私も育成年代のチームを率いた時、トップチームを見ながら、どういったことを必要かと考えた時期もありました。大きな影響をクラブに与えた方です。ただ札幌と戦うのであって、ミシャさんと戦うわけではありません。ミシャさんのいる札幌と戦うのであって、純粋にしっかり戦うところを表現することが大事になると思っています」
また、先月末からのミッドウィークと週末の連戦により、選手の疲労も相当であると明かす。
「連戦によるコンディションの面で落ちているところはあります。メディカルとも連係を取っています。数値を注意深く見ています。実際、メンバーは代わっても、それぞれのキャラクターがあり、そのキャラクターの強みを出してほしいと思っています。この連戦では起用したくてもできない選手も出てきています。そういったところはできるだけ早く戻ってきてほしいですし、小さいサイクルで回ってくれるように、メディカルと協力して行っています」
札幌戦では、サイドの駆け引きが一つ重要なポイントになる。指揮官は「札幌のサイドに関して言うと、ポジションをとってスライドするところ、また前線からの規制を含めて、想定内のところを増やしてゲームに臨みたいと思っています」と、対策の一端を明かした。
浦和はここ最近、左サイドバックを山中亮輔、宇賀神友弥、岩武克弥がプレーしてきた。果たして、どのような人選がされるのかも注目点の一つだ。
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[文:サカノワ編集グループ]