【浦和】「拍手→手拍子」初戦。声援を力に変える男、関根貴大が語った“効果”とは

浦和の関根貴大。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「サポーターのみんなが工夫しながら僕たちを後押ししてくれている」

 Jリーグは今節から、新型コロナウイルスの感染予防対策のため制限されていた応援スタイルについて一部緩和され、これまで認められていた「拍手」に加え「手拍子」が容認された。

 リーグ再開から2か月が経ち、スタジアムの安全確保が確認されていること、また「拍手」との違いが分かりづらいことなどから、Jリーグが認めることに決めた。ただし、声を発する応援を誘発するような行為は認められない。まさに「一歩」前進したと言える。

 名古屋グランパスは2016年からスタジアムでも紹介されてきた手拍子の応援「GLAP」を再開。なかなかの難易度の高い“拍”でも知られる応援だが、試合終了間際には、まさに一体となった「GLAP」で選手たちを鼓舞し、昨季王者の横浜F・マリノスから2-1の逆転勝利を掴み取った。

 また、浦和レッズはサガン鳥栖戦、特に攻撃時に応援歌(チャント)に合わせた手拍子で選手たちをサポート。スタジアムの興奮がこれまで以上に直接的にピッチに届けられ、赤いユニフォームの背中を後押しした。

 声援を力に変えてきた男、浦和の関根貴大は“手拍子効果”について、次のように語っていた。

「サポーターのみんなが工夫しながら僕たちを後押ししてくれているので、その期待に応えたかったと思いました。1試合でも早く以前のような状況に戻ってほしいですし、(声援があると)僕たちにとっては有難いことです。ただ、現状でやらなければいけないので、しっかりプレーで見せていきたいです」

 興梠慎三の史上6人目となるJ1通算150ゴールにつながる強烈なショットを放つなど、関根もその手拍子による“無言の声援”に応えようと戦った。そのように、それぞれの立場で、それぞれ何ができるかを考えて前に進もうとしていることを感じ取っていた。

 まずは段階的に観客数を増やしていくことが優先され、声を出しての応援の容認は、政府の方針にもよるが、当分先になりそうではある。今後は欧州主要リーグの動向も一つ指針になりそうだ。ただ、観客を動員しての安全を重視した開催に関しては、Jリーグが世界の中でも先行していて、このまま安全が担保されれば、さらなる規制緩和も実施されていく。

 各スタジアムでサポーターが工夫しながら(場合によってはクラブも加わり)、新たな応援スタイルを模索している。

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[文:塚越始]

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