【日本代表】オランダ合宿開始!きめ細かい感染症対策は“世界最高基準”
ランニングする日本代表の選手たち。写真:日本サッカー協会/(C)JFA
ホテルの一つの棟を利用、グラウンドへ徒歩移動。食事は全員“前向き”。
日本代表が10月5日からオランダのユトレヒトでキャンプをスタートさせた。同日午後に最初のトレーニングを実施し、選手たちは約1年ぶりの再会を果たしたとあって笑顔もこぼすなか、さっそくたくさんの汗を流したという。
帯同しているスタッフによると、今回の日本代表は、ネーションズカップ開催のためのUEFA(ヨーロッパサッカー連盟)、それに日本サッカー協会(JFA)のプロトコルをもとに、新型コロナウイルスの感染症対策を施している。
ホテルは一つの棟すべてを日本代表のみで活用する形にして、外部との接触を最低限に抑えている。バス移動も極力避けることが推奨されていて、グラウンドはホテルから徒歩でいける位置にある。
ホテル内の食堂は非常に広いホールに設けられ、「教室のように」前を向いて食事をとり、マスクを外した状態で対話することを避ける。ちなみに「サッカー日本代表専属シェフ」の西芳照さんが帯同しているが、感染症対策のため現地スタッフが活用するメインではなく、サブの厨房を使用することになっているという。
またスタッフが食事をする際などは、例えば複数人いるトレーナーが別々になるなど、万が一に誰かが感染した場合、そのパートが「濃厚接触」で全員業務できなくなるような状況を避けている。
今回、選手は欧州組のみの編成である。一方、日本から訪れたスタッフは現地の様子について「マスクをしていない人は比較的多い。そのあたり日本のほうが徹底されている」と、飛沫を介した感染リスクとその防止について、日本のほうが理解が進んでいると感じるということだ。そのため、日本代表に関わる現地スタッフには、特に対話する時などマスク着用をお願いしている。
A代表は一人一部屋で宿泊するが、部屋間の自由な行き来は原則的に禁止されている。レクリエーションルームも利用しない。毎朝の検温などはもちろん実施する。ただ環境的にはとても恵まれ、サッカーとしっかり向き合える状況が整っているそうだ。
11月の国際Aマッチ期間も、日本代表は活動を予定している。さらにその先も、極力移動のリスクを抑えなければいけない状況が続くことも考えられる。反町康治技術委員長は、オランダ政府、オランダサッカー協会、ユトレヒト州の協力に感謝をしていた。もしかすると日本代表にとって、新たな“活動拠点”になっていくかもしれない。
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[文:サカノワ編集グループ]