中島翔哉が復活の初先発、鮮やかアシスト!ポルト監督はやや厳しい評価
ポルトの中島翔哉。※FCポルトの公式ツイッターより
満面の笑顔、エヴァニウソンにスパイク磨きのパフォーマンスを受ける。藤本寛也も出場。
[ポルトガル1部 ] ポルト1-0ジル・ヴィセンテ/2020年10月24日/エスタディオ・ド・ドラゴン
ポルトガル1部FCポルトのMF中島翔哉が10月24日(日本時間25日)、ポルトガルリーグ1部のジル・ヴィセンテFC戦で約7か月半ぶりとなる先発出場を果たし、決勝点となる先制ゴールをアシストした。ポルトに退場者も出るなか、中島は79分までプレーしている。ポルトは27日(日本時間28日5:00)からUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ2節、ギリシャ1部オリンピアコスとホームで対戦する。
国内リーグとCLの連戦が続くなか、今回、普段出場機会が少なかった選手が多く起用された。そのなかでトップ下として先発した中島は、攻撃の起点となって多彩なキックとパスを放ち機能。最前線に入ったエヴァニウソンとトニ・マルティネスのパワーとスピードを引き出していった。
一方、厳しいプレスからボールを奪われ、一気にピンチに陥る場面も少なからずあった。
すると41分、ペナルティエリアの左サイドを突き抜けた中島がクロスを放つ。足元にパスが来たエヴァニウソンがしっかり押し込み、ゴールネットを揺らす。ブラジル出身の21歳のFWにとっても、これがポルトでの記念すべき初ゴールとなった。
エヴァニウソンは中島のもとに駆け寄り、スパイクを磨くパフォーマンスをするとともに、背番号10を力強く抱きしめた。そして中島も満面の笑顔を浮かべた。
73分に中島はイエローカードを受け、さらに74分にはザイドゥ・サヌーシが2枚目のイエローカードで退場処分に。それを受けて79分、中島はDFマラング・サールと交代し、ベンチに退いた。一方、ジル・ヴィセンテの藤本寛也も85分から途中出場している。
試合は1-0で終了。ポルトが完封勝利を収め、これでリーグ戦は3勝1分1敗。
ポルトのセルジオ・コンセイソン監督は試合後、「攻撃が非効率的だったのは事実です。試合に上手く入っていけませんでした。ナカジマやファビオ・ビエイラというクリエイティブな選手を加えることで、よりダイナミックさを生み出そうと考えました」と、その起用法などについて説明している。
「(両サイドハーフである)(ウィルソン)マナファと(ヘスス・マヌエル)コロナに幅を作らせ、最前線に二人のストライカーを配置しました。ただ前線に多くの選手がいるからといってチャンスを作れたわけではありませんでした。スペースも限られていたので、そこから修正を図っていきました」
そしてゴールが生まれ、さらに後半も微修正を図りつつも主導権を握れた。それだけに(ボール支配率は60パーセントを記録)、もう少しゴールをできたのではないかと振り返っている。中島ら攻撃陣にはやや厳しい評価をしている。
中島の先発出場は、今年3月7日のポルトガルリーグのリオ・アベFC戦(△1-1)以来、7か月半ぶり。また、直近21日に行われたアウェーでのCL1節のマンチェスター・シティ戦でも77分からピッチに立っていて、公式戦2試合連続での起用に。復活を印象付ける決勝アシストとなった。
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[文:サカノワ編集グループ]