ビジャレアルのエメリ監督、久保建英の右MF起用を語る「私は満足しています」
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
エルチェ戦の後半45分間出場、決定的なシュートを放つなど魅せたがスコアレスドロー。
[スペイン1部 12節] ビジャレアル 0-0 エルチェ/2020年12月6日(日本時間7日)/エスタディオ・デ・ラ・セラミカ
スペイン1部リーグ、ビジャレアルCFはエルチェCFとスコアレスで引き分けた。日本代表のMF久保建英は後半開始から交代出場し、4-4-2の右MFでプレー。プリメーラでは今季最長となる45分間のチャンスを得て、決定的なシュートを放つなど魅了した。しかし相手の徹底してゴール前を固める鉄壁を崩すことはできなかった。
ビジャレアルのウナイ・エメリ監督は試合後の記者会見で、公式戦14試合連続負けなしではあるものの、昇格組相手の無得点でのドローゲームの出来に「満足はしていません」と不満を漏らした。
「彼ら(エルチェ)はできるだけ何も起らないことを望んでいました。ジェラール(モレーノ)を前(FW)に配置し、思い切ってプレーさせようと試みました。しかし、上手く止められてしまいました」と総括。ジェラール・モレノとパコ・アルカセルのスペイン代表にも選ばれる2トップから逆算し、久保が右MFに起用されたことが分かる。
ところが、ケガからの復帰戦となったパコだが、再び受傷。後半開始から久保とともにピッチに立ちながら78分に再交代を余儀なくされた。
指揮官はパコの状態について「筋肉系のトラブルだと感じたと聞いています」と語り、回復までじっくり待つとともに、「他の選手にとってはチャンスになります」ともコメントしている。
そして久保のパフォーマンスには、「プロセスにあります。適応に向けたプロセスにいます。私は彼には満足しています」と短く語っている。あくまでも長い目で見るというスタンスを貫く。
ビジャレアルは公式戦14試合負けなし。スペイン1部では5勝6分1敗の勝点21で暫定3位。このあと12月10日(日本時間11日5時)、すでに1位通過を決めているヨーロッパリーグのグループステージ最終節、カラバフFKとホームで対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]