【京都】曺貴裁氏の来季監督就任が決定。ハラスメント行為を謝罪、「京都のフットボールを、皆さんと一緒に世界へ近づける。この夢を叶えるために一生懸命頑張ってまいります」
前湘南指揮官の曺貴裁氏が来季、京都の監督に就任決定!写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
伊藤社長「選手自らも達成感や充実感が得られるようなクラブに変革を遂げなければならない」。
J2リーグの京都サンガF.C.は12月9日、2021シーズンから前湘南ベルマーレ指揮官の曺貴裁(チョウ・キジェ Cho Kwi Jae )氏がトップチームの監督に就任すると発表した。
曺新監督は次のようにコメントしている。
「来季から、京都サンガF.C.の監督に就任いたします曺貴裁です。
まず初めに、昨年、自分が起こしてしまったハラスメント行為に関して、深くお詫び申し上げます。
ハラスメント行為により1年間のS級ライセンス停止を受けたにもかかわらず、このたび、ありがたいオファーを京都サンガF.C.からいただきました。ここ京都は自分が生まれ育った町です。そのクラブから一緒に高みを目指していこうと言葉を掛けていただいたことはこの上ない喜びです。
この1年で学んだ、スタッフ・選手一人ひとりの気持ちや想いの深い部分まで理解する姿勢を大切にしながら、京都の皆さんとともに、スタッフ・選手全員と一緒にサッカーそのものの楽しさや素晴らしさをとことん追求し、繰り広げるフットボールに歓喜する瞬間をたくさん見せ続ける、これこそが、全身全霊をかけて、成し遂げなければならない最大のミッションだと感じています。
京都のフットボールを、皆さんと一緒に世界へ近づける。この夢を叶えるために一生懸命頑張ってまいります」
曺氏は1969年1月16日生まれ、京都府出身、51歳。現役時代のキャリアは、日立/柏レイソル ― 浦和レッズ ― ヴィッセル神戸。Jリーグ通算70試合出場。指導者歴は、川崎フロンターレ・トップチームアシスタントコーチ、川崎ジュニアユース監督、セレッソ大阪トップチームヘッドコーチ、湘南ベルマーレジュニアユース監督、湘南ユース監督、湘南ヘッドコーチ、湘南監督、流通経済大コーチ。湘南時代の2018年にルヴァンカップを制して、クラブに初の主要タイトルをもたらした。
京都の伊藤雅章社長は、次のようにコメントしている。
「京都サンガF.C.は2010年のJ2降格以降、毎年昇格を目標として戦ってまいりましたが、達成することができておりません。
これまでの反省を踏まえ、真に強いクラブを作るためには、体質の抜本的改革が不可欠であると考えました。
これまで以上に、ハードワークをいとわず、常に闘争心にあふれ、躍動し、チャレンジする精神を大切にし、人としても成長する。その結果、選手自らも達成感や充実感が得られるようなクラブに変革を遂げなければならないと考えております。
そして、このような展望の実現に向けて、まずは先に発表させていただいた通り、加藤久氏に強化育成本部長に就任いただき、育成部とトップチームの連携強化を図ることを考えました。
さらにトップチームにおいては、その具現化に向けて重責を担っていただける人物として、このたび、曺貴裁氏に監督に就任いただくこととなりました。
この一連の変革がサンガの底力となって、その体質がまさにサンガの遺伝子となり、未来に向けて進化し続けるクラブを目指して参ります」
注目記事:【J2リーグ全クラブ監督人事一覧】山口の霜田監督退任、山形の石丸監督続投決定
[文:サカノワ編集グループ]