【千葉】退団決定の増嶋竜也がラスト3戦へ決意「諦めた姿は見せたくない、感謝の気持ちを込めて」13日は首位・徳島戦!
千葉の増嶋竜也。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「大一番、いつもとは異なるプレッシャーを感じているチームは、先制点に弱かったりもしますし、一方、逆に先制されると乗せてしまう」
ジェフユナイテッド市原・千葉のDF増嶋竜也が12月11日、オンラインによる取材に応じて、前日に今季限りでの退団が発表されての心境、そして13日のJ1昇格決定を目前に控えた首位・徳島ヴォルティス戦などラスト3試合に向けて抱負を語った。
「残り3試合、ホームはラスト1試合、自分らしいプレーをして、ジェフが毎年毎年結果が出なくて責任を感じているなか、もちろん最後だけが良ければいいという話ではないけれど、諦めた姿は見せたくない。いなくなるからと言って手を抜くことなく、感謝の気持ちを込めながらプレーしたいです」
そのように千葉の勝利のため、目の前の1試合、1プレー、一歩に全力を込めて戦うプレーを変わらず見せると誓う。
対するは徳島だ。ポカリスエットスタジアムで、勝てば昇格が(あるいはJ2優勝も)決まる、という首位相手になる。他会場の結果によっては、引き分け、負けても、昇格が決定する場合もある。まさにお祭りムードの敵地に乗り込む。
「現在の監督(リカルド・ロドリゲス)になって、つなぐ面白いサッカーをしてくるとは分かっています。ただ昇格の懸かった大一番、いつもとは異なるプレッシャーを感じているチームは、先制点に弱かったりもしますし、一方、逆に先制されると乗せてしまう。相手を焦らすようなサッカーをしてワンチャンスをモノにできれば、さらにいいところを出していけると思います。昇格を決める姿を目の前では見たくないので、意地といいますか、頑張ってきたいです」
3シーズン戦った千葉を今季限りで去ることになった。自分に何ができたのか。35歳になったセンターバックは振り返る。
「僕個人のこだわりとしては、1試合に対する思い。人生を懸けて、1試合休んだら居場所がなくなるぐらいの思いでやってきました。そんな簡単にポジションを空けてはいけない姿は見せてきたつもりです。ただ、結果を出して昇格がずっとできていない状況は、自分の力不足であり、力になれなかったのだと受け止めています」
そして増嶋自身は現役続行を希望する。まさに自身にとっての地元であるチームでプレーできたことに「感謝しかありません」と言う。
それだけに絶対に達成してみせると信じていたJ1昇格を果たせなかった責任は痛感している。それだけに、「ジェフのことはずっと好きですし、笑顔でありがとうと伝えたいです。ネガティブではなく、ポジティブに前を向いていきたいです」と、見守っていきたいと語っていた。
増嶋は1985年4月22日生まれ、35歳。179センチ・75キロ。千葉県千葉市出身。これまでのキャリアは、市立船橋高校 ― FC東京 ― ヴァンフォーレ甲府 ― 京都サンガF.C. ― 柏レイソル ― ベガルタ仙台 ― 千葉。千葉では2018年から3シーズン(18・19シーズンは柏からのレンタル)にわたってプレーしてきた。通算記録はJリーグ335試合・19得点、千葉通算J2リーグ70試合・7得点。
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[文:サカノワ編集グループ]