【柏】オルンガ決めた!さあJ1の舞台へ。目標は「昨年よりいい選手になりたい」
ちばぎんカップに臨んだ柏のオルンガ(後列中央)。写真:石田達也/(C)Tatsuya ISHIDA
ちばぎんカップ、江坂のロブパスから抜け出し先制ゴール。「また8得点決めたいけど……」
[ちばぎんカップ] 千葉 0-2 柏/2020年2月9日/フクダ電子アリーナ
今季J1リーグに復帰した柏レイソルのFWオルンガがプレシーズンマッチ「ちばぎんカップ」の開始7分、江坂任のパスから抜け出して先制点を奪ってみせた。さらにクリスティアーノも追加点を決めた柏が2-0で勝利――。昨季最終節の京都サンガF.C.戦で1試合8ゴールの大記録を作ったケニア代表のストライカーが、いよいよJ1の舞台に立つ。
25歳のオルンガは得点シーンのみならず、193センチの高さを生かして最前線で起点となり、多くのチャンスをチームにもたらした。何より柏サポーターの前での今季初の実戦で、最初の決定機でゴールを奪取。幸先良い出発を切れたことで、オルンガは試合後、次のように喜んだ。
「(得点シーンは)裏への動き出しからゴールを決められました。江坂選手のスルーパスがDFの間に出て、前へ出ようとしていた相手GKも躊躇してリトリートし、そこで私にも少し余裕ができました。フリーになる形からコースを選択して、落ち着いてシュートを決められました。最初の決定機を決めたことで、いい流れをチームにもたらせました」
2月22日のホームで迎えるJ1開幕・北海道コンサドーレ札幌戦(16日にはアウェーでのルヴァンカップ・グループステージでガンバ大阪戦)に向けて、オルンガは「徐々に良くなっています。理想とはまだ言えませんが、キャンプをよく過ごせていい準備ができています」と語る。そのうえで、「ここからチーム内の競争も厳しくなり、そのなかでレベルアップしていきたい。誰が試合に出ても、いい状態で臨めるはずです」と、チーム全体の調子の良さを強調していた。
そしてオルガ自身の目標について、次のように語った。
「まず、昨年よりもいい選手になりたいです。自分のさまざまな課題を克服して、J1で戦ううえででは、得点力を上げていかないといけません。さまざまな犠牲を払い、努力も必要になります。個人的にも、チーム的にもレベルアップしていきたいです」
さらに狙っている得点数を聞かれると――柏の大砲は「極力多く決めたいです。また1試合で8点取れたら嬉しいですけれど、そう簡単にはいかないでしょうね」と笑って言った。
果たしてオルンガ旋風がJ1で吹き荒れるのか。2020シーズン、J1リーグでの注目の一人になる。
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[文:サカノワ編集グループ]