バルセロナで手術を受けたイニエスタ、「日本からメリークリスマス」
神戸のアンドレス・イニエスタ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
家族揃っての動画をSNSで発信。
ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が12月24日夜、自身のSNSのツイッター( @andresiniesta8 )で、家族5人の動画とともに「日本からメリークリスマス」とメッセージを届けた。
イニエスタは神戸のキャプテンとして、カタールでの集中開催となったAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に出場。初戦の広州恒大戦で1得点・1アシスト、そして決勝トーナメント1回戦の上海上港戦でも1得点、トータル2得点・1アシストと活躍した。
しかし、その上海上港戦でロングシュートを放った際、太もも前部を押さえて倒れ、そのまま交代に。そして12月10日、アルジャヌーブ・スタジアムで行われた準々決勝の水原三星ブルーウイングス戦、延長後半途中から出場してPK戦の1本目のキッカーとして成功。しかし、そこで再び同じ箇所を痛めてしまった。
神戸の発表によると、カタール市内の病院にて検査を行った結果、右大腿直筋近位部腱断裂と診断された。そして13日の準決勝・蔚山現代戦(●1-2)をスタンドで見届けたイニエスタは15日にスペインのバルセロナ市内の病院で神戸のチームドクターの立ち合いのもと手術を受けた。そして全治まで約4か月の見込みとされた。
イニエスタは手術のあとSNSで「さまざまなテストと医療チームとの協議の結果、これからのリハビリや回復状況と安全性を高めるためにも手術という決断に至りました」と報告していた。
22日には、日本語で「厳しい戦いを強いられた今シーズン、本当にお世話になりました。まずは、この一年間皆さんのサポートに感謝したいと思います。今シーズンではもっと良いチームになれることを証明できましたし、来年は成長した姿を皆さんにお見せ出来たらと思います。一致団結!バモス」と、2020シーズンの総括と来季への思いを綴った。
そして今回、「少しシーンが特別だけれど、日本からメリークリスマス」とスペイン語とともに、家族5人揃っての約30秒間の動画を発信している。
そのツイートのコメント欄には、スペインをはじめ世界各国の数多くのファンから、クリスマスを祝福するメッセージが寄せられている。
2020シーズンのイニエスタはJ1リーグ26試合(1995分)4ゴール・6アシスト、ACLでは6試合(320分)に出場、2得点・1アシストを記録した。元日にはクラブ初の主要タイトル獲得となる天皇杯制覇、そしてスーパーカップも優勝。リーグ戦は不調で監督交代などもあって苦しんだが、クラブとしても初出場だったACLで、ベスト4進出を果たした。
2021シーズンも、新型コロナウイルスの影響により先が読めない。ただ、ACLへの参戦はなく、Jリーグに集中できるシチュエーションではある。まずしっかりと治療し、神戸の司令塔が万全の状態でピッチに戻ってくる日を待ちたい。
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[文:サカノワ編集グループ]