【高校選手権】死闘!須藤直輝号泣。昌平がAT2得点で高川学園に追い付き、9人まで続いたPK戦を制し2回戦進出
90+5分、昌平の篠田大輝が決めた!写真:上岸卓史/C)Takashi UEGISHI
鹿島内定組が活躍。須藤が逆襲の2アシスト、小川優介が最後のPKを決める――。
[高校サッカー選手権 1回戦] 昌平 2(8PK7)2 高川学園/2020年12月31日/NACK5スタジアム ※40分ハーフ
全国高校サッカー選手権が12月31日、首都圏1都3県で開幕を迎えた。1回戦から好カードが目白押しで、なかでも注目を集めた昌平対高川学園は、昌平が0-2からアディショナルタイムの2ゴールで追い付き、PK戦も8-7で制して次戦へコマを進めた。
高校サッカー界屈指のタレント軍団の埼玉県代表の昌平は、1年時から背番号「10」をつける須藤直輝とアタッカー小川優介が鹿島アントラーズ、FW小見洋太がアルビレックス新潟、MF柴圭汰が福島ユナイテッドFCにそれぞれ加入が内定。その4人がスタメンに名を連ねて、山口の強豪を迎え撃つ。
試合は開始6分、セットプレーからゴール前の混戦となり、中山桂吾が押し込んで高川学園が先制に成功する。
その後は一進一退の攻防になる。すると後半27分、須藤の精度の高い左コーナーキックをフリーになった唐木晃がダイビングヘッドで合わせるものの……ボールはゴールのサイドネットに。直後、前掛かる昌平に対し、高川学園がしっかりパスをつなぎながら鮮やかに左サイドを打開する。そのクロスを最後は清永和暉が合わせて、2-0と突き放す。
これで勝負あったかと思われたが――。ここから昌平が凄まじい猛反撃を見せる。アディショナルタイム、後半40分、須藤のラストパスから篠田翼が決めて1点差。そしてラストプレー、須藤のフリーキックに篠田大輝がヘッドで合わせて、土壇場で追いついて見せたのだ。
PK戦でもドラマが待っていた。先行の高川学園は2人目が失敗。それでも昌平は最後5人目が失敗して、サドンデスに突入。そして9人目。高川学園が失敗した一方、昌平は鹿島内定の小川が冷静に沈めて、起死回生の2回戦進出を成し遂げた。
後半の試合終了時から須藤は号泣していた……。絶望の淵から奇跡の勝利を手にしたことで、ここから勢いに乗っていけるか――。
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[文:サカノワ編集グループ]