南野拓実が決勝アシスト。「左ウイング」起用の理由をクロップ監督が明かす
リバプールの南野拓実。※リバプールの公式ツイッター(@LFCJapan @LFC)より
リバプールがFA杯4回戦進出、しかし課題も残す。
[FA杯3回戦] アストン・ヴィラ 1-4 リバプール /2020年1月8日/ヴィラ・パーク
FAカップ3回戦、リバプールFCがアストン・ヴィラFCに4-1で勝利を収め、先発出場した日本代表FW南野拓実はジニ・ワイナルダムの決勝点をアシストする活躍を見せた。ユルゲン・クロップ監督は試合後の記者会見で、南野を4-3-3の左ウイングで先発起用した理由について、「サディオ・マネに中央でより脅威を与えるため」と説明した。
南野はマネ、モハメド・サラーと3トップを組み、公式戦では4試合ぶりにスタメンで登場。ロベルト・フィルミーノがベンチスタートだったため、センターフォワードとしての起用が予想されたが、与えられたポジションは「左ウイング」だった。
南野は前半アタッキングサードで攻撃に関与する場面が限られた。しかし後半に入り、徐々に増加。1-1で迎えた60分、サラーからパスを受けると、相手DFを引き付けてジニ・ワイナルダムへつなぐ。これをワイナルダムがゴール右隅に決め、リバプールに勝ち越し点をもたらした。
さらにリバプールは63分にマネ、65分にサラーと追加点を奪取。4-1で勝利を収め4回戦にコマを進めた。
クロップ監督は南野が複数ポジションをこなせることを評価し、次のように今回の起用法について説明した。
「マネを左ウイングではなく中央に置いたのは、マネに中央で脅威となってほしかったからです。そしてタキ(南野の愛称)を、少し左寄りで起用することにしました。
マネは中央で、南野は左サイドでもプレーできます。南野にとってはそれほど大きな変化ではなかったと思います。彼は複数のポジションでプレーし、試合の中で臨機応変に動きながら変更できます」
しかしアシストを記録した直後の61分、南野はフィルミーノと交代している。試合全体のパフォーマンスのレベルは、決して高かったとは言い難い。またアストン・ヴィラはトップチームの複数選手が新型コロナウイルスに感染したため、U-23とU-18の選手で戦っていた。そう考えると南野は、もっと目に見える結果を残したかった。
南野は今シーズン公式戦16試合(737分)に出場し、 4得点・2アシストを記録。現状プレミアリーグでは3試合連続で出番を得られずにいる。チームもその3試合で勝ち星がなく、2試合連続で無得点と不調に喘いでいる。ここでこそ、リーグ連覇に向けて、南野は一つインパクトのある仕事をしたい。
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[文:サカノワ編集グループ]