【浦和0-5川崎】9年ぶりホーム大敗、リカルド監督「全てが悪かったわけではないが…」
川崎のレアンドロ・ダミアン。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
川崎はダミアン鮮やかジャンピングボレー、脇坂泰斗は驚愕弾、小林悠2発、左SB旗手怜央も決めた!
[J1 6節] 浦和 0-5 川崎/2021年3月21日/埼玉スタジアム
J1リーグ6節、川崎フロンターレが浦和レッズに5-0の大勝を収めた。川崎は3試合ぶりの複数得点で、2節のベガルタ仙台戦(〇5-1)以来となる今季最多ゴール。一方、浦和は今季最多失点、3試合連続ノーゴールに終わった。2012年のG大阪戦(●0-5)以来となるホームで屈辱となる5失点を喫した。
立ち上がりは浦和が主導権を握りロングボールと前線でのパスを上手く組み合わせて、川崎を守勢に回す。それでも先制したのはリーグ前回覇者の川崎だった。前半終了間際の42分、日本代表に選出された山根視来のクロスを、DFの背後を上手く突いた小林悠がヘディングで合わせてゴールネットを揺らした。
すると後半立ち上がり、川崎が怒涛のゴールラッシュを披露する。49分、レアンドロ・ダミアンがDFをブロックしながらのジャンピングボレーをねじ込み2点目。51分にオーバーラップした旗手怜央、53分に小林がこの日2点目、さらに67分に脇坂泰斗が驚愕の左足のショットを突き刺し、瞬く間に5-0とリードを広げる。
その後、両チームは選手交代しながら変化を加える。U-24日本代表に選ばれた三笘薫は途中出場となったが、勝利に貢献している。
浦和のリカルド・ロドリゲス監督は試合後の記者会見で、「立ち上がりの入りはすごく良かったと思います。支配できる時間もありました。後半も悪くなかったものの数分間でゴールを立て続けに決められてしまい、こうした力のある相手には集中を切らしはならず改善すべき点となりました。全てが悪かったわけではなく、いい時間帯もあり、そこを伸ばしていけるようにしたいと思います」と語った。
試合後には雨の中、選手と一緒にスタジアムを周回した。
リカルド監督は「こうした状況にあり、選手の傍にいてサポートしてあげることが大切だと感じました。私がチームの責任者であり、こうした時こそ矢面に立つべきだと思いました」とその心境を語った。
一方、川崎の鬼木達監督は「前節の劇的なドロー(ヴィッセル神戸/△1-1)のあと、こうして結果を残せたことは、選手の成長を感じる試合になりました。決してプレスが悪いわけではなかったものの、(ボールを)こぼしてしまうシーンが多く、必ずそこで奪うように伝えました。そのうえで後半は前へ出ていこうという話もして、選手たちは応えてくれました」と勝利を喜んだ。
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[文:サカノワ編集グループ]