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【鹿島】上田綺世が右腕を傷めながら気迫の同点弾。ケガについて問われ「ここで話すことではない」。神戸と1-1ドロー

鹿島の上田綺世。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

三竿からの縦パスに抜け出し、倒れ込みながらもねじ込む。

[J1 11節] 鹿島 1-1 神戸/2021年4月24日/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ11節、鹿島アントラーズはホームで、ヴィッセル神戸と1-1で引き分けた。両チームともに1ポイントを掴んだが、鹿島は連勝ならず、神戸も3試合連続ドローとなった。

 神戸の日本代表FW古橋亨梧に先制点を決められたものの、ホームチームは一段と圧力を強め、敵陣で試合を進める時間を増やす。すると64分、三竿健斗の縦パスから抜け出した上田が、倒れ込みながらも小林友希より先に触ってシュートを放つ。ボールはディフレクションを起こしながらもゴールネットを揺らした。

 上田は直前の接触プレーで負傷、右腕を上げられない状態でプレーを続けていた。68分に染野唯月と交代したが、そのあとベンチで右腕を治療するシーンもカメラが捉えていた。

 上田は試合後のフラッシュインタビューで、「(ゴールシーンについて)数少ないチャンスを作り、決め切ることがワントップであればできないといけないし、それができたシーンでした。(三竿)健斗くんをはじめパサーのみんなとコミュニケーションを取りながら練習してきて、それが出たシーンでした」と頷いた。ただケガの状態について尋ねられると、「それはここで話すことではないと思います。そのうちリリースも出ると思います」と語った。

 また、鹿島の相馬直樹監督は試合後のオンラインによる記者会見で、上田の状態とパフォーマンスについて次のように語った。

「少し腕を振りずらそうにし、痛そうにはしていましたが、ボールが来たらプレーはできていました。ただ実際あのタイミングで代える準備をしていました。そこで(交代前にゴールを決めて)、ある意味、すごいな、持っているなと思いました。(上田のパフォーマンスについて)見ての通り、相手のDFラインは彼(一人)で下がるし、そのなかでゴールに向かうプレー、点を取るプレーを含め表現してくれていると思います」

 軽傷であればいいが……。日本代表、そしてU-24日本代表の候補でもあるストライカー上田の渾身の一撃で、鹿島が次へつなぐ勝点1を掴み取った。

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[文:サカノワ編集グループ]

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