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【浦和】リカルド監督が宮本恒靖監督解任のG大阪を警戒「誰がFWで出てくるか分からない」

浦和のリカルド・ロドリゲス監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「セットプレー一つ、クロス1本、あるいはミドルシュート1本で試合を決められる良い選手が揃っている」

[J1 14節] G大阪 – 浦和/2021年5月16日17:00/パナソニックスタジアム吹田

 J1リーグ浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が5月14日にオンラインによる記者会見を行い、2日後のアウェーでのガンバ大阪戦に向けて抱負を語った。宮本恒靖監督の解任、松波正信強化アカデミー部長の当面の監督兼任が発表された直後の一戦となり、指揮官は警戒を強めた。

「監督が代わると、戦術的なシンクロはあまりないものの、勢いを付けると思います。ガンバ大阪は個で試合を解決できる、能力の高い選手が揃っています。とてもいい印象を持っています。監督の交代がポジティブに、あるいはネガティブに出るのかは現時点では予想できませんが、我々はセレッソ大阪戦、アビスパ福岡戦とアウェーで勝利できませんでした。アウェーで攻撃面・守備面ともにコンプリートと言える内容で勝利を収めたい。もちろん相手チームのシステムや選手は予想しづらいですが、自分たちのやることに集中していきたいです」

 昨季徳島ヴォルティスを率いた時、天皇杯の準決勝で宮本監督の率いるG大阪と対戦している。リカルド監督はその時の印象も強く残っていると言う。

「誰がフォワードで出てくるか分かりません。昨年天皇杯で当たりましたが、セットプレー一つ、クロス1本、あるいはミドルシュート1本で試合を決められる良い選手が揃っています」

 そのようにG大阪の選手たちが勝負どころ、あるいは危機的状況で見せる“一発”に注意をしていた。

 今シーズン、これでJ1は3チーム目の監督交代になる。今季は4チームが自動降格になるというレギュレーションであり、指揮官はそこで感じる傾向などについて語る。

「監督交代に関して、日本はヨーロッパなどと比較すると忍耐強く我慢する国だと思います。何を優先するのか、チームによってもいろいろな考え方があると思います。浦和も序盤は苦しみましたが、今は上を目指しながら戦うことができています。理想は安定したパフォーマンスで右肩上がりの成長を見せることだと思います。

 ただ今シーズンはどのチームと対戦しても、どのチームにも勝つチャンスがあります。先日対戦した仙台も順位は低かったですが簡単な試合ではありませんでした。確かに川崎フロンターレは頭一つ抜きん出ていましたが、どのチームが勝ってもおかしくないリーグ。連勝をしくにくリーグだと思います」

 浦和がここでG大阪を叩き、さらに上位へ向かえるか。様々なドラマを生んできた因縁の対決、果たして今回はどんなシナリオが待っているか――。

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[文:塚越始]

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