神戸DF菊池流帆が柏戦トラブル謝罪。観客席から「侮辱の声」
神戸の菊池流帆。(Photo by Simon Holmes/Getty Images)
コロナ禍、「大声」は違反行為。
[J1 16節] 柏 1-2 神戸/2021年5月26日/三協フロンテア柏スタジアム
ヴィッセル神戸のDF菊池流帆が柏レイソル戦の試合後、柏サポーターのいるゴール裏にガッツポーズをしたことについて、自身のSNSのツイッター(アカウントは @ryuupei4 )で謝罪した。
また、一体何が起きていたのかについて、「自分自身もみんなにとっても後味が悪いのは嫌なので説明させてください」と、菊池がそのような行為に出た経緯を綴っている。そのうえで、神戸のセンターバックは「でもなにより楽しかった。 自分にとっても色々感じさせられた1日でした。 また次の試合に向けていい準備を!!」と振り返っている。
その報告の中で、菊池は「試合中に柏サポにコーナー付近で侮辱の言葉を言われ、自分のプレーを笑ってきたので笑っとけ笑っとけと言ってしまったり、個人的に熱くなってしまいました」と、その言葉が発端だったと言及。「絶対に負けなくないと思ったので勝って興奮してしまいそのような行為をしてしまいました」と伝えている。
試合直後にクリスティアーノに詰め寄られたことにも理解を示し、また、率先して一緒に謝罪に向かってくれたチームメイトの山口蛍、酒井高徳にも感謝。「どんだけ笑われようとも自分のプレーに自信を持ち貫き通します」と、自身のスタンスを示している。
一方、現在感染症対策が施されるなか、菊池の言う観客の行為は、Jリーグの「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」では、違反行為に当たる。同ガイドラインでは次のように定められている。
Jリーグの試合は、政府の定めるイベントの区分では、「『大声あり』の大規模イベント」に該当。そのため、昨シーズンから、「声を出しての応援行為は J リーグ全体で禁止している」。
そのうえでスタジアムではゾーン分けがされ、選手は外部と一切接触せず、試合を行うことになっている。飛沫感染防止の観点からも、スタンドと選手の接点――声掛けもコロナ禍では認められていない。
下記のように具体的にも記されている。
◎超厳戒態勢または厳戒態勢時の禁止行為
「(7) 観戦時は、座席(立見席・芝生席等含 む)から移動することを禁止とします (間隔を空けずに隣に座る、スタンド前方へ移動して選手に声をかける等)」
◎感染防止策
(クラブによる)試合中の観客の行動への介入
▼通常の感染ルール・マナー違反への対応を、マスク未着用、ひ どい声出し、指定された席に着席しないなどの感染リスクを伴うお客様にも適用する
選手への罵声もまた問題ではあるが、そもそも選手に届くような声掛けは禁止されている。
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[文:サカノワ編集グループ]