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【スペイン戦 採点】吉田と酒井は高評価、2人最低点「1」。あのFWが指摘した板倉唯一のミス│東京五輪サッカー準決勝、日本代表

【MAN OF THE MATCH(=マン・オブ・ザ・マッチ)】マルコ・アセンシオ(スペイン)

115分ほぼ完璧にプレー、チームを救ってきたが――。久保はチーム最多3本のシュートを放つ。

[東京五輪 準決勝] 日本 0(0EX1)1 スペイン/2021年8月3日/埼玉スタジアム2002

 東京オリンピックのサッカー男子・準決勝、日本代表はスペイン代表と延長120分の激闘を末、115分のマルコ・アセンシオ(レアル・マドリード)のゴールにより0-1で敗れた。日本は8月6日の3位決定戦で、銅メダルを懸けてメキシコ代表と対戦する。

 日本のスペイン戦での出場選手の採点・寸評をまとめた。通信簿にちなみ「5段階」評価。「MAN OF THE MATCH」(マン・オブ・ザ・マッチ)はアセンシオ。

▼採点の見方
ポジション

背番号 選手名 採点
寸評
※通信簿にちなみ5段階評価で採点。
「5」が最高、「1」が最低。
対象は原則プレー時間20分以上。

【オリンピック日本代表:スペイン代表戦】
GK
12 谷 晃生 3
ラファ・ミルの2本の決定的シュートを封じる。ハイボールへはセーフティファーストでパンチングを選択。ここをキャッチできると、一段階上の相手にとって“怖い存在”になれる。

DF
2 酒井宏樹 4
イエローカードをもらいながらも、最後まで耐える守備で勝機を探った。この日勝つには攻撃面での躍動もほしかった。

4 板倉 滉 3
ペナルティエリア内での度重なるシュートブロックで貢献。ただ失点シーン、中山がアセンシオにつけるはずと信じた面もあったが、最後フィニッシャーに背を向ける形に。町田の鄭大世はSNSで選手名こそ出していなかったが、「あそこで背を向けたらファーが空いちゃうんだよね。。ぴえん」と指摘。

5 吉田麻也 4
VARで判定が覆ったナイスタックルなどノーミスで対応。最後のパワープレーは、上田と前田をむしろ無力化させてしまったが、これは森保一監督の責任。全体的に疲労でキックが飛ばなくなっていただけに、吉田のパワーを(パスミスは散見されたが……)後方で有効活用させたかった(意図したようなスクランブルにならず)。

3 中山雄太 2
アセンシオにまさかのパスが通り、しかもほぼノーステップで蹴りこまれた。が、守備を買われての起用で基本的には彼がマーカー役でもあった。どうすれば防げたかを徹底的に詰めたい。

MF
6 遠藤 航 3
強烈なプレスでアンカーとインサイドハーフの連携を分断させることに成功。一方、こうした相手にこそ、ミドルがほしかった。

17 田中 碧 2(▽118分)
終盤でも精度の高い縦パスを放っていった。が、ゴールへの道筋を共有しあえていない印象も。オヤルサバルからアセンシオに股抜きパスを通され、そこからフォローできず。相手が嫌がるプレーをもう少し増やしたい。

7 久保建英 2(▽91分)
チーム最多3本のシュート(枠内1本)を放つ。個人での打開、堂安とのコンビ、もう一つ選択肢がないと、メダルへの壁を越えられないか。

10 堂安 律 2(▽91分)
対峙したククレジャは明らかに守備を苦としていたが、徹底的に突き切れず。これまで4試合と同じようなテンポでプレーしてしまった。ラストプレーで見せた突破など、むしろ相手が疲れた時にこそ馬力を発揮できるので、もう少し引っ張っても面白かった。

13 旗手怜央 3(▽65分)
ギャップを突く動きを相手は嫌がっていた。この日はスプリントを発動させても、味方が反応できずにいた。

FW
19 林 大地 1(▽65分)
終わってみればこの日もノーゴール。チャンスでのシュートが枠外に飛ぶなど、力の差を見せ付けられた。ちょっと残念なパフォーマンスに。

▼途中出場
FW
18 上田綺世 1
(▲65分)
空中戦でほとんど勝てず、起点になれなかった。一方、相手の背後を突く動きを繰り返していたが、パスが来なかった。ビッグチャンスを作り出せず。彼のみでの責任ではないが、チームに貢献できなかった。

MF
16 相馬勇紀 2
(▲65分)
指揮官からの勝負だ! という意図が伝わってきた上田との同時投入。左サイドを持ち上がり日本の突破口となっていた。ただ仕掛けのリズムが単調で、その間に相手は帰陣してしまい、脅威を与え切れなかった。

FW
9 前田大然 ー(▲91分)
親善試合でのスペイン戦でも見せた右MF起用。その時あまり持ち味を出せなかったが、この日も結局同じような展開に……。守備に追われ、その脚力をゴールに向かって活用できなかった。前線3人は起用法や戦術によっては、全く異なる評価を得ていたはず。

MF
11 三好康児 ー
(▲91分)
田中から好パスを受けても、そこから展開しきれず。守備面で寄せているようで、どんどん攻め込まれ、劣勢を招いた。ニュージーランド戦から修正できていなかった。延長30分プレーしているが、前田とともに色々な要因が複合しており、採点なしにした。

DF
15 橋岡大樹 ー(▲118分)
スクランブルで投入され、吉田を押し上げた。思い切ったキックは前線まで届かず。

【PHOTO STORY】アセンシオの衝撃。延長120分…日本、スペインに苦杯│東京五輪サッカー男子 準決勝(25枚)

[文:サカノワ編集グループ]

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