「憲剛さんやキヨのような巧い選手を」柏木陽介が”まだ遠い”日本代表入りへ意欲
浦和の柏木陽介。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
西野朗新体制への期待と自身の想い。「巧い選手が入っていってほしい。そこに入っていけるように」
[J1 8節] 浦和 2-1 清水/2018年4月15日/埼玉スタジアム2002
浦和レッズのMF柏木陽介が3-5-2のトップ下でフル出場し、的確なパスで攻撃をリードして勝利をもたらした。キャプテンとしての自覚をピッチにぶつけて掴んだリーグ3連勝。「ホッとするところもある」と語る一方、「後半はリスクを負うところと冒さないところをもっとハッキリさせていきたい」と勝って兜の緒を締めていた。
また、日本代表のハリルホジッチ前監督から西野朗監督への指揮官交代について、柏木は「今日のようなプレーでは、まだ全然(日本代表は)遠い」と言いつつ、「巧い選手が入っていってほしい。自分も目指していく」と意欲を示した。
柏木が日本代表への想いを語った。
「憲剛さんやキヨ(清武)のような巧い選手が入ってほしい。海外であれば(香川)真司のような選手。自分ももちろん入って頑張りたいが、今日(清水戦)のようなプレーでは全然遠い。同じ中盤で認めている質の高い選手が食い込んでほしい。それに入っていけるようにレッズで意識して、質の高いプレーを出せるように頑張っていく。常に代表を目指してプレーしている」
ハリルホジッチ監督のもとで代表復帰を果たし、一時は主力として活躍した。最近は見招集が続いていたが、常にそのリストには柏木の名前が載っていた。日本の武器となり得るセットプレーのキッカーであり、しかも貴重なレフティ。日本サッカー協会の技術委員長時代の西野新監督も埼玉スタジアムには何度も視察に訪れており、これからのJリーグの連戦で好プレーを連続すれば、十分、選には入ってくるはずだ。
「ハリルさんがデュエルを強調するなかで、上手い選手の良さをなかなか出せない試合展開が続いていた。その良さを出していけてこその日本。『巧いな』って見ていて思う、そういう選手が出てほしい」
開幕からの低迷を脱し、何より柏木が前向きになれてきたのは、浦和にとって大きい。リーグ戦は3勝2分3敗と勝率五分に戻し、今週末の21日はホームでペトロヴィッチ元監督の率いる好調な北海道コンサドーレ札幌と対戦する。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI