新型コロナが補強に影響、Jリーグ移籍市場の期間変更「なし」。J3は開幕前だが…

鹿島はファン・アラーノら大量に加入。最後にサプライズ補強はあるか? 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

先が読めない状況下、迫るタイムリミット“3.27”。東京五輪世代の選手は悩みどころか。

 Jリーグの今冬の移籍マーケット(第一登録期間)は、国際サッカー連盟(FIFA)と日本サッカー協会(JFA)の規定のもと、1月3日から3月27日までと定められている。新型コロナウイルスの感染拡大によりJ1とJ2は1節終了時点で中断期に突入したが、サカノワがJリーグに確認したところ、この移籍期間に変更はなく、特例も認められないという。あと約2週間――。ほとんど公式戦をしておらず、J3に至っては開幕も迎えていない状況下で、しかも先が読めないなか、各クラブは中断期間中にそのタイムリミットを迎える。最後に動くのか、このままの態勢で行くのか。

 横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸はゼロックス・スーパーカップ、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)、J1リーグの計4試合、ACLプレーオフを戦ったFC東京は4試合、鹿島アントラーズは3試合、他のJ1勢と松本山雅FCは2試合、J2リーグの残る21チームは開幕1試合のみ実施。一方、J3は開幕すら迎えていない。

 多くのチームは例年であれば、開幕からの戦況を見ながら状況に応じて、この3月27日の移籍マーケットの締め切りを睨んで、海外あるいは他チームからの補強を検討していたに違いない。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大と予防のため、Jリーグはまず2月26日から3月15日までの公式戦が延期に。当初は18日再開に向けて動いていたものの、感染は収束に向かっておらず、また連絡対策会議の専門家チームからは各スタジアムやクラブの予防対策の必要性も強調され、3月いっぱいの中断が決定した。次は4月3日の再開を目指す。

 となると、Jリーグは中断期間中の3月27日に移籍マーケットの第一期間の終了を迎えることになる。海外クラブやJリーグクラブ間の選手の移籍は、この期間を過ぎるとできなくなってしまう。

 もちろん、4月3日に再開を迎えられるかどうかも定かではない。再開されれば、超過密日程が待っている。もちろん、再開できたとしても、その先の状況は誰も分からない。ACL勢は心身ともに、よりタフな戦いが強いられる。

 そうしたなか、各クラブの強化担当スタッフは、ひとまずこの時点で一つ決断を下さなければならない。ただ、新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家からは今後、無観客試合や観客のスペースを空けて動員すべきだという意見も出ている。平日開催も増え、当初予定していたほどの観客数を確保することは難しく、予算面でも緊縮にせざるを得ないクラブも多そうだ。積極的に動くことは、できなくなったと言えるか。

 最近では、FC東京が3月10日にタイのバンコクユナイテッドから若手MFチャトーンを、ガンバ大阪がベガルタ仙台から7日にGKイ・ユノを、それぞれ期限付き移籍で獲得。他には目立った動きは見られない。

 基本的にはこのまま現状で再開を迎えることになる。と、見せかけて、他チームの選手を引き抜くようなことは起きるのか? また、東京オリンピック出場を目指す若手にとっては、ここがラストチャンスを掴むタイミングにもなり悩みどころ。

 なお、育成型期限付き移籍(下位リーグへのレンタル)、そして海外を含めたフリートランスファーの選手の獲得は、この期間外でも認められる。

 そしてJリーグの夏の移籍期間(第2登録期間)は、2020年7月17日から8月14日となっている。

FC東京はアダイウトン獲得が”成功”。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

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[文:塚越 始]

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