【THE SCENE】伊藤翔、渾身の”2発”
横浜FMの伊藤翔。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
中央とサイドから、いずれもファインゴール。早くも大会の自己最多ゴールを更新!
[J1 9節]横浜 – 湘南/2018年4月21日/日産スタジアム
18日のルヴァンカップ・グループステージのFC東京戦で、横浜F・マリノスの伊藤翔が後半に2ゴールを決めて、辛うじて2-2の引き分けに持ち込んだ。「決してハッピーと言える内容ではなかった」とアンジェ・ポステコグルー監督はその試合を振り返ったが、今年30歳を迎えるアタッカーの執念が、チームを蘇らせたのは確かだ。
「後半は前線がスペースでボールを受け出せてチャンスを作れた。できれば勝ちたかったです」
そう伊藤は振り返ったが、2ゴールはいずれもファインゴールだった。67分、1点目は吉尾海夏との中央からのコンビネーションで完全に攻略してシュートをしっかりゴール隅に突き刺した。そして84分、2点目は仲川輝人の右サイドからのクロスにファーサイドで合わせたもの。相手のミスとも言えたが、中央から再三にわたって崩そうとしていたトライがあってこそ生きた、サイドからの展開と言えた。
これでルヴァンカップは4ゴール。ナビスコカップを含め、この大会での自己最多ゴールを更新した。リーグ戦ではいまだノーゴールであるが、チームとして低い得点力に苦しんでいるだけに、ナンバー16の爆発が待たれるところだ。いろんな意味で、F・マリノスのキーマンとなってきそうだ。今週末のリーグ9節はホームで湘南と対戦する。
文:サカノワ編集グループ