横浜FC”もう一人のカズ”が無失点勝利に導き7位浮上「でも、まだまだ」
横浜FCの渡邊一仁。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
渡邊一仁がCBとして2試合連続先発、徳島のぶ厚い攻撃を食い止める。
「展開的にも球際の競り合い、それに切り替えをしっかりやらなければ勝てない試合でした。今回できたことを最低限としてならなければいけない。そのラインにしたいです」
4月28日のJ2・11節の徳島ヴォルティス戦で無失点勝利を収めたDF渡邊一仁は、ようやく掴んだ4月初勝利に安堵していた。
とはいえ、「ボールを持たれることは覚悟していたので、逆に共通意識も持てた点もあります。試合開始時はプレッシャーに呑まれたものの徐々に慣れていけました。でも……いろんな面でまだまだです」と、徳島の拙攻に助けられたとも感じていた。
「どうしても欲しいのが勝利でした。内容よりも結果。それが一番の収穫。一喜一憂せず、次も勝ちたいです」
6試合ぶりの勝利で7位に浮上。横浜FCの”もう一人のカズ”渡邊カズヒトは控えめに勝利を喜んでいた。ファジアーノ岡山から加入した今季、開幕から全試合先発出場を続け、ここ2試合はCB起用の期待に応えて連続完封と結果を残す。今やチームに欠かせぬ守備のユーティリティは、試合を重ねるごとに自信を身に付けている。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI