浦和がゴイギンガー獲得へ、条件再提示か。現地メディア「本人は前向き」
LASKリンツのゴイギンガー。(Photo by Andreas Schaad/Getty Images)
LASKリンツは手放したくないものの…。
J1リーグ浦和レッズが、オーストリア1部LASKリンツに所属するFWトーマス・ゴイギンガーの獲得に向けて「高額オファー」を提示か――!? 同国代表経験のある28歳のウインガーの日本行きの噂が、より具体的に輪郭を帯びてきた。
同国メディア『クーリエル』が2月5日に報じたもの。今回は「LASKがゴイギンガーを当面キープする」と題したレポートを掲載しているが、その内容は“浦和行き”の可能性がまだ十分ありそうだという内容になっている。
2024年6月までゴイギンガーとの契約を結ぶLASKは、浦和からのオファーを一旦拒否した。ただし来月15日に29歳になるウインガーはこれまで国内リーグのみで戦ってきていて、この申し出を受け入れたい意向を示しているそうだ。またLASKも、その「高額なオファー」により、移籍金を回収したい考えも持っている。
一方、両者は新たな契約を更新したばかり。加えてゴイギンガーは現在トップフォームにあるだけに、LASKが「このタイミングで手放すことに抵抗感を覚えている」と、簡単に放出する考えはないとも強調している。
そこで、浦和からの条件の再提示もあり得ると見ている。
「LASKは浦和レッドダイヤモンズから届いた最初のオファーを拒否した。ただ日本サイドが条件を改善する可能性は十分ある」
そのように水面下での駆け引きにも言及している。
これまでゴイギンガーの移籍を巡っては、まず『スポックス』が2月2日に「日本の1部リーグ(J1)のクラブがLASKのFWトーマス・ゴイギンガーの獲得に動く」と報じた。クラブ名は出ていないものの、「28歳のアスリートはこのチャンスを逃したくないとリンツに移籍を申し入れた。合意はまだである。ただ日本の移籍市場は3月まで開いている」と、移籍前提であるように記されていた。
すると翌日、『ラ・オーラ1』がこの情報を受けてLASKに取材し、「日本に移籍はない! ゴイギンガーはLASKに残留へ」と題したレポートを掲載した。
ここで浦和レッズの名前が出た。
「ゴイギンガーが数日中にクラブを去るかもしれないという噂が流れている。日本の1部クラブが興味を持っているのは事実。それが(仲介人の話で)浦和レッドダイヤモンズとされ、合意に達したのか、あるいは最終交渉の段階であるのか、LASK広報に問い合わせてみた」
するとLASK広報担当者は「リリースする内容はない」と答えたそうだ。ゴイギンガーはスポーツディレクターと話し合ったうえ、現時点ではリンツに残るという意思を明らかにしたとのことだ。
「日本からの関心は寄せられたが、選手が移籍を迫ったわけでも、LASKが放出を拒否したわけでもない」と、広報は1日前の報道を否定するコメントをしていた。
そして今回の報道に。今季これまでリーグ16試合・3得点・3アシストを記録。浦和にとっては、不足しているパワータイプのアタッカーでもある。もしも獲得が実現すれば、チーム全体に様々な相乗効果を生み出しそうだが……。
浦和の西野努テクニカル・ダイレクター(TD)は先月の段階で「まだ完成していない」と、海外からの補強も示唆していた。J1リーグ開幕が近づくなか、ここから動きはあるのか!?
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[文:サカノワ編集グループ]