【浦和1-1清水】不安的中…リカルド監督が唯一案じた「もしも勝ちを逃すのであれば」
浦和の伊藤敦樹。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
早い時間に警告を受けた伊藤敦樹を、どこまで引っ張るべきだったか。
[J1 7節] 浦和 1-1 清水/2022年4月6日19:30/埼玉スタジアム
J1リーグ7節、浦和レッズが江坂任のゴールで先制したものの、2枚のイエローカードを受けた伊藤敦樹の退場劇で数的不利となり、ヴァウドのゴールで清水エスパルスに追い付かれた。浦和は2試合連続ドロー、清水は6試合勝ち星なし。
両チームともにチャンスを作り出すなか、キャスパー・ユンカーが日本代表GK権田修一のファウルで倒されてPKを獲得。33分、これを江坂が決めて、ホームチームに先制点をもたらした。
しかし53分、伊藤が二枚目のイエローカードで退場処分に。1枚目と同じ様に、スライディングの際、相手に向けて足裏を上げてしまうプレーを繰り返してのものだった。
そして69分、ヴァウドが豪快なヘディングシュートを叩き込んで1-1に。その後もピンチが続いたものの、アレクサンダー・ショルツを中心になんとか守り切った。
ボランチの伊藤は22分と早い段階で1枚目のイエローカードを受けていた。リカルド・ロドリゲス監督は試合後の記者会見で、勝利に向けて「ハーフタイムでの交代も考えていた」と、伊藤を引っ張った起用法を悔やんだ。
「ハーフタイムに彼を交代させる選択肢はあり、もちろん考えていました。試合展開からして、もしも勝ちを逃すのであれば、それは一人少なくなるような状況だろうと思っていました。
彼を交代させて、安居海渡を入れるのか。そういったところまで考えていました。前半球際に行けていたところへ、行きにくくなってもいました。ただ伊藤は高さもありセットプレーの守備でも大きな役割を担っています。清水はセットプレーとカウンターに特長を持っていました。実際、彼が抜けたあとセットプレーでの問題も起きました。
ただ私たちは退場者が出ることが頻繁に起きています。そこはもう一度考え直さなければいけません」
そのように、どこまで伊藤を引っ張るか。その判断が難しく、結果、指揮官が描いていた“悪い”ほうのシナリオに進んでしまったということだ。その判断からも、なかなか好循環に向かえずにいる苦悩も感じられる。
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[文:サカノワ編集グループ]