【日本代表】長友佑都が来季去就に言及「まだ化ける伸びシロがある」
日本代表の長友佑都 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
心身ともに一回り逞しさを増したトルコの環境は「最高だった」。
[キリンチャレンジカップ] 日本代表 – ガーナ代表/2018年5月30日/日産スタジアム
ガラタサライSKの3年ぶり21度目のトルコリーグ優勝に導いた日本代表DF長友佑都は、セリエAのインテル・ナツィオナーレから期限付き移籍中の身だ。来季の去就については、インテルやセリエAへの復帰、ガラタサライへの完全移籍やレンタル延長、プレミアリーグへの移籍など、さまざまな情報が出ている。そのことについて、本人は次のように言及した。
「まだ分からない。それはまたどうなるか分からない。いずれにせよ、いろいろ楽しみだと思っています」
ガラタサライに続きインテルも来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得。長友にとっては、さらに可能性が広がった状況とも言える。
新シーズンにつなげる意味でも、FIFAワールドカップ・ロシア大会は、長友にとって、また進化を遂げることのできる大きな舞台となる。叩きのめされても強くなってきた自負がある。前回2014年のブラジル大会での悔しさを晴らせるのは、この大会しかない。だからこそ一段と結果にこだわる想いは強い。
元日本代表指揮官の岡田武史氏がトークショーでワールドカップで勝つためのポイントに挙げていたのが、化ける選手の登場だ。その点について、長友はこんなことを言っていた。
「僕もある意味、岡田さんに化けさせてもらいましたからね。それで自分自身に満足などはしませんでしたけれど、成長はさせてもらいました。それは間違いなかったです」
そのように岡田氏への感謝は忘れない。
のように周りに感謝をする姿勢もまた変わらない。そして、飽くなき向上心もまた変わらず抱き続けている。
「僕自身もまだ化ける伸びシロがあると思うので。頑張りますよ」
進化と成長――。さまざまな刺激を求めて挑んだトルコの舞台は、「うん、最高でしたよ」と語り、タフなリーグを戦いきって最高の結果を残したことで、心身ともに一回り逞しさを増せたと字実感している。
そんな長友はトルコでも多くのサポーターから支持された。「一生懸命やっているだけ。自分がやれることを、ただ一生懸命にやってきただけですよ」と”サムライ”長友は自身のスタンスについて語り、30日のガーナ戦とその先のワールドカップに向けて、闘争心をじわじわと高めていた。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI