【浦和】リカ監督がレアンドロ不在のFC東京を警戒「誰が出てくるのか分からない」。日本代表DF長友佑都が注入する「闘う姿勢」を上回りたい
長友佑都。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
江坂任・小泉佳穂・汰木康也・関根貴大のカルテットの相乗効果についても言及。
[J1 30節] FC東京 – 浦和/2021年9月25日15:00/味の素スタジアム
J1リーグ浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が9月24日、翌日のFC東京戦を前にオンラインによる記者会見に臨み、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)出場権獲得に向けて互いに負けられない一戦での“必勝”に向けて抱負を語った。
今季開幕戦で対戦したホームゲームは、終盤にチャンスを作ったものの1-1で引き分けに。ただ浦和はその当時から大幅にメンバーが入れ替わった。一方、FC東京は長友佑都が加わった以外は基本的には不動の陣容で戦っているという点は、相違点に挙げられる。
そうしたなかで指揮官は次のように、相手のメンバーが読めずにいると打ち明けた。
「(FC東京について)いいチームで、現在好調です。ACLの出場権獲得争いのところへ、もう少しで食い込めるところまで来ています。そしてブラジル人選手3人のレベルが非常に高く、そのうち今回レアンドロの出場停止により、誰がプレーするのか分からず悩んでいます。
レアンドロが出場しないことで、FC東京にとってはネガティブな部分もあるかもしれませんが、違った特長を持った選手が出ることでポジティブなところが出る可能性があり、それを上回るいいゲームをして勝利につなげたいです」
一発レッドカードのレアンドロ不在、さらに日本代表DF小川諒也も前節の名古屋グランパス戦で負傷により早々に交代している。ただ実際にスタジアムで観戦したリカルド監督は、11年ぶりに復帰した日本代表の長友佑都を中心に、チーム全体の活気を感じ取っている。
「ブラジル人の二人はゴールに向かう力に加え、ターンやヘディングの鋭さも持っています。そしてカウンターが強力です。スペースを与えると危険な選手なので、そこをしっかりコントロールしないといけませんね。長友は非常に高いレベルをキープし、その闘う姿勢を見せることで、精神とスピードをチーム全体に伝播させている印象を受けます。すでに重要な存在になっています」
一方、浦和について。最近レギュラーとしてプレーしている前線の江坂任、小泉佳穂、汰木康也、関根貴大のカルテットについて、次のように期待を寄せた。
「今この4人を起用している狙いは、前線からの強度の高いディフェンスをかけるためです。できるだけ自陣ゴールから遠いところでの守備をして、一方、押し込まれた時もコンパクトにできているのも良い点に挙げられます。また、ボールを持った時には互いのことを理解し、コンビネーションがたくさん出ています。みんなが数字の面(ゴールやアシスト)でも、チームに貢献してくれていることに満足しています」
一方、チーム全員の力が、ここからより重要になるとも強調した。
「彼らが好調を持続していますが、だからこそ今ベンチ、ベンチ外の選手をしっかり準備させておくことが大切になっています。残り3か月を11人だけで戦うことはできません。全員にチャンスが出てくるはずです」
リーグ戦は6試合負けなし(5勝1分)で2連勝中。8位のFC東京とは5ポイント差をつけている。15勝6分8敗で6位の浦和が勝点3獲得へ、万全の状態で適地・味スタに乗り込む。
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[文:塚越始]