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【FC東京】長谷川監督が明かす「久保建英退団後」の試行錯誤。韓国代表ナ・サンホがピースに

FC東京の長谷川健太監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

右から左MFへ、スタートポジション変更がズバリ的中。

[J1 18節] FC東京 3-1 G大阪/2019年7月7日/味の素スタジアム

 FC東京が永井謙佑の2ゴールとディエゴ・オリヴェイラの1得点でG大阪に3-1と逆転勝利を収め、勝点を「39」に伸ばした。2位の横浜F・マリノスとは勝点6差。永井はFC東京での自身初の2ゴール、ディエゴ・オリヴェイラはJ1リーグ通算10得点と伸ばしてヴィッセル神戸のダビド・ビジャとともに得点ランキング1位に並んだ。

 長谷川健太監督は試合後の公式記者会見のなかで、レアル・マドリーに移籍して退団した久保建英の抜けた「穴」を、いかに埋めようと試行錯誤してきたについて語った。

 久保が日本代表活動のためチームを抜けた4試合、代わって大森晃太郎が1試合、ナ・サンホが3試合スタメンを務めてきた。

 ナ・サンホは前節まで2試合で右MFとして先発していたが、今回、左MFに。そしてこれまで左MFを主戦場にしてきた東慶悟が右へ。

 今回その布陣が見事にハマった。

 ナ・サンホの左サイドの崩しから、38、40分と永井のゴールを演出。3点目も永井のクロスにニアサイドで”潰れ役”となって、フリーになったディエゴ・オリヴェイラの得点をお膳立てした。

 長谷川監督は次のように振り返った。

「(ナ・サンホの右から左へのポジションチェンジについて)右よりも左のほうが、やりやすそうだと。そういう話は本人からも聞いていました。

 (久保)建英が抜けたあと、そのまますんなりと入ってくれればと考えて、右をやらせてきました。ただ、右サイドでも悪くないのですが、タメを作るところが少しできなかったりしたため、左に置いたほうが良さがやはり出るのかな、と」

 そして今回のG大阪戦、ナ・サイホの左サイドへの配置が的中し、全得点に絡む活躍を見せた。

「前節(17節・横浜F・マリノス戦/〇4-2)得点を決めたことで自信を深めたと思います。

 もともと韓国代表に選ばれるぐらいですから、とても力のある選手です。ここからさらにパワーアップしてくれればと思っています」

 久保の抜けた穴は、これで埋まるか――。さらに、大森も出場機会を得ることでコンディションを上げてきている(ナ・サンホはリーグ14試合2得点、大森は14試合0得点)。

 その両サイドハーフをはじめポジション争いが活発化し、チーム全体のレベルが上がること。それがFC東京の悲願であるJリーグ制覇へのポイントになってきそうだ。

FC東京でプレーした久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
FC東京のナ・サンホ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

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[文:サカノワ編集グループ]

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