【鹿島】3年連続二桁得点の上田綺世「今日の負けが全て。『通算』では考えない」。ブラジル代表戦など日本代表の6月シリーズへ
上田綺世。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「まだチームの中で徹底できていないのかな」と挙げた、チームの課題とは?
[J1 16節] FC東京 3-1 鹿島/2022年5月29日15:03/味の素スタジアム
鹿島アントラーズの上田綺世がFC東京戦で1ゴールを決めて、今季リーグ通算10得点に伸ばした。得点ランキング1位の座に立ち続けるとともに、これで2020シーズンから3年連続の二桁ゴールとなった。
鹿島のストライカーとして、一つ誇れる数字では――。その記録について問われた上田は少し考えたあと「特にはないです」と切り出して、次のように続けた。
「今日の試合に負けたこと、それが全てです。あくまでも勝つために点を取りにいっているので、今日の試合は3失点しているので4点目、前回4-4であれば5点目を取らなければ勝てません。それがFWの仕事。僕は『通算で』という考え方はしていません」
一方、最近はリーグ3試合勝利なし(2分1敗)。勝ち切れずにいる鹿島の戦いぶりについて、次のように課題を整理していた。
「前節(サガン鳥栖戦/△4-4)も前々節(浦和レッズ戦/△1-1)も、前から(プレスに)行く流れを上手く継続できず、前半の20分、30分あたりを過ぎると、上手く自分たちの時間帯にできないことが課題だと感じています」
「(試合開始とともに)前から守備に行き、攻撃もアグレッシブに前へというサッカーを90分できるわけではありません。それを上手くバランスよく使い分けるなか、『行く』ほうが僕たちのストロングではあります。ただ、それをしない(行かない、行けない)時間帯にどのように戦っていくかが、まだチームの中で徹底できていないのかなと感じています」
そして30日からは日本代表の6月キリンシリーズ4連戦に臨む。大迫勇也が不在の中、現在のJリーグ最多スコアラーである23歳の上田への期待も高まるが、「自分の特長を体現できるように頑張りたいと思います」と短い言葉に決意を込めた。
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