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Jリーグ「声出し応援」再開。ステップ1は鹿島戦1416人、東京V戦819人が声援送る。「より観客数の多い試合を対象にすべきでは?」との質問も

鹿島のサポーター。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

当初「3000人以下」想定、鹿島ゴール裏のみ売り切れに。

 Jリーグは6月21日、実行委員会後のメディアブリーフィングを実施し、6月に実施した声出し応援の再開ゲーム「応援運営検証試合」2試合についての検証結果を報告した。

 11日に開催されたルヴァンカップ・プレーオフステージ、鹿島アントラーズ対アビスパ福岡戦、カシマサッカースタジアムではスタジアムの50パーセント1万9098人の来場が可能ななか、来場者数は9085人だった。そのうち1416人の声出し応援が認められ(チケットは1529枚販売)、内訳は ホームが1032人(1116枚完売) 、アウェー384人(413枚)だった。

 また、12日に行われたJ2リーグの東京ヴェルディ対いわてグルージャ盛岡戦は、スタジアム50パーセントの2万3925人の動員が認められるなか、来場者数は3149人。そのうち声出し応援が認められたのは819人(872枚)。ホームが766人(813枚)、アウェーが53人(59枚)だった。

 当初は前後1列左右1席空けで「3000席以下」の条件で設定されていた。鹿島ゴール裏席のチケットは完売となったが、鹿島戦1416人、東京V戦819人の声出しが認められ、問題なく開催されたという「ステップ1」となった。

 7月の「ステップ2」の対象6試合では、『市松模様・7000席以下』に拡大される。

 また検査を実施してきた産総研も「声出し応援」は満員の状況でも、スタジアムの構造なども影響するものの、基本的には来場者全員がマスクを着用した状況であればリスクは変わらず低いという見解を示した。ただしゴールが決まった瞬間のリスクがまだ図れていないという。

 Jリーグの窪田慎二副理事長は「クラブ、サポーターの皆様のご理解ご協力のお陰でいいスタートを切れました。スポーツ庁をはじめとする関係省庁のご理解もありました。このステップをできるだけスピードアップし、次のステップへ進めていき、2019年以前の状態を1日も早く取り戻していきたいです」と語った。

 リスクがかなり低い状況での検証となり、質疑応答では、もう少し観客がいる試合、あるいは満席に近い状況での試合を対象にするべきではないか? という質問も出た。

 政府の基本方針では現状、声出し応援を実施する場合、感染症対策を整えたうえでスタジアムの50パーセント以下の来場が認められている。窪田氏は「現状可能な50パーセント以下のなかで、できるだけたくさんのお客様に来ていただきながら、テストを重ねていくことが今できる最大限の範囲です。私たちができる範囲で次のステップにトライしている状況です」と語った。

 スポーツ庁をはじめ関係省庁とも連携を取りながら、こうしたデータを示しながら、「しっかり運営できていることを証明していきたい」(窪田氏)ということだ。

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