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「差別でしょ」「口が臭いってやっている」磐田vs福岡、リカルド・グラッサのフアンマへのジェスチャーで一触即発

磐田対福岡は、アウェーの福岡が1-0で勝利!(Photo by J.LEAGUE/J.LEAGUE via Getty Images)

レッドカードの可能性を指摘された主審はVARと交信し、約4分間中断。しかし警告・退場はなし。

[J1 20節] 磐田 0-1 福岡/2022年7月6日19:03/ヤマハスタジアム

 J1リーグ20節、アビスパ福岡がエース山岸祐也の今季リーグ4点目、公式戦7点目となるゴールを守り切り、ジュビロ磐田に1-0の勝利を収めた。

 ただこの試合の87分、交代出場したばかりの磐田DFリカルド・グラッサのファウルとそのあとの行為を巡り一時中断。選手同士がかなりエキサイトするシーンがあった。

 87分、パワープレーを仕掛けた磐田はグラッサを投入。その直後、磐田のリスタートで最終ラインから放たれたロングキックはGKに弾かれる。すると、そのボールを前線にいたグラッサが下がりながら追い、ジャンプヘッドをしようとした前寛之の背後から飛びかかって覆い被さるようにファウルする。

 この激しい反則にフアンマ・デルガドが激怒し、グラッサに詰め寄る。ここでグラッサはフアンマに対し、顔の前で手を何度も払ってしかめっ面を作り、口が臭いというニュアンスのジェスチャーをした。

 このあと倒れた前と主審の周りに人の輪ができる。福岡の選手たちは主審に対し、グラッサの行為について「今の差別でしょ」「口が臭いってやっている」「今の本当にダメでしょ」など抗議をしている。

 主審はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)からレッドカードの可能性があると助言を受けて、ここで起きた複数の現象についてチェック。グラッサのアフターチャージ、そのジェスチャーなどが確認されたと見られる。

 しかし、結局オンリーレビューにより、主審はグラッサのファウルのみを判定。レッドカードあるいはイエローカードの提示もないまま試合は再開された。

 アディショナルタイム6分を経て、そのまま福岡が1-0と無失点で、6試合ぶりの勝利を収めた。ただ試合後もグラッサとフアンマらが言い合い、それを選手が止めに入るなど、後味の悪い終わり方となってしまった。

 反差別は国際サッカー連盟(FIFA)の憲章にあり、日本サッカー協会(JFA)が最も力を入れている取り組みの一つ。そうした行為に該当するかどうかは定かではないが、いずれにせよ非紳士的な行為であったと言える。Jリーグから改めて何かしらの懲罰が下されるのか。今後の対応も注目される。

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