【独メディアが報じた日本勝利】「ブンデス組がドッペルパック」「大迫、パーフェクトな驚き」
『Bild』は「ブンデスリーガ組が『ドッペルパック』」と報じた。(写真は同紙スクリーンショット)
ブレーメン地元紙は「正式発表はまだだが、今大会チームから初の得点者に」と「OSAKO」を紹介。
[ロシアW杯 グループH 第1戦] 日本 2-1 コロンビア/2018年6月19日/サランスク(モルドヴ)
日本代表のFIFAワールドカップ・ロシア大会、コロンビア代表戦での勝利を、ドイツの各メディアも関心をもって報道している。いくつかをピックアップして紹介しよう。
専門誌『kicker』の電子版は「大迫が日本にパーフェクトな驚きをもたらす」とタイトルにして、「日本がサランスクで衝撃的な驚きをもたらし、グループHの中ではランキング的に予選落ちする可能性の高かった2チームの一つ」と紹介。コロンビアにはバイエルン・ミュンヘンのFWハメス・ロドリゲス、そして日本に多くのブンデスリーガ勢が所属していることを中心にレポートしている。
「西野監督のもと、長谷部(フランクフルト)、原口(デュッセルドルフ)、香川(ドルトムント)そして大迫(ケルン)とドイツから”輸出”された4人が先発に。元々ブンデスリーガ―だった酒井宏もスタートリスト入り。一方、酒井高(ハンブルク)、武藤(マインツ)、宇佐美(デュッセルドルフ)はベンチ。同じく過去に在籍した岡崎でさえも途中出場だった」
そのようにブンデスリーガ組について触れている(ハノーファーに在籍した山口には触れておらず……)。
また、ハメス・ロドリゲスが途中出場で起用されたものの、73分に決勝点を決めたのは大迫だったと対比するように伝えている。
一方、ドイツ最大部数を誇る大衆紙『Bild』の電子版は、「日本歓喜、ブンデスリーガ組が『ドッペルパック(2得点)』」と題し、香川と大迫がゴールを決めたことに注目。「ドルトムントの香川とケルンの大迫(7月からブレーメンに移籍)が勝利に導いた」と報じ、タイムラインを追いながら試合をレポートしている。ちなみにキンテーロが決めた直接FKの場面について、「川島の反応が遅すぎた」と指摘している。
大迫が移籍するブレーメンの地元数『WESER KURIE』電子版は、「大迫のヘッドが日本を勝利に導く」とシンプルに題し、詳細を伝えている。
「まだクラブから公式発表されてはいないものの、グリューン=ヴァイス(グリーン=ホワイト=ブレーメンのユニホーム)の今大会最初のスコアラーとなった。大迫勇也のワールドカップの戦いがスタートを切った」と嬉しそうに紹介。「競り勝ってCKからゴールを決め、FIFA発表のマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた」と伝えている。
ただ、日本勝利はそこまで大きく伝えられていない。いずれも報道の中心はポーランド代表対セネガル代表で、バイエルンのエースでもあるポーランドのレバンドフスキが無得点に終わったことを大々的に報じている。さらに、初戦でメキシコに敗れたドイツ代表の危機を煽る記事のほうが目につく感じだ。
構成:サカノワ編集グループ