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【日本代表】冨安健洋の「左SB起用」が選択肢に。アーセナル初起用、アルテタ監督はあくまでもリーズ対策と強調

冨安健洋。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

カタールW杯でのドイツ代表、スペイン代表との対戦を想定すると――。

[プレミアリーグ 36節] アーセナル 2-1 リーズ/2022年5月8日14:00(日本時間21:00)/エミレーツ

 イングランド・プレミアリーグ、アーセナルFCがリーズ・ユナイテッドに2-1の勝利を収め、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得圏内の4位をキープした。次戦は5位トッテナム・ホットスパーFCとの大一番(日本時間5月13日3時45分)を迎える。

 日本代表DF冨安健洋はこの試合、アーセナル加入後初めて4-2-3-1の「左サイドバック」でプレーし、先発フル出場。勝利に貢献した。

 23歳のDFは左MFガブリエウ・マルティネッリを後方からサポートし、彼がルーク・アイリングから悪質なファウルを受けた際には猛烈な勢いで抗議にも出た(アイリングはVARを経て退場処分を受けた)。そして対峙したリーズの10番をつけるブラジル代表サイドアタッカーのハフィーニャを封じ込め、求められた仕事をしっかりこなした。

 アーセナルのミケル・アルテタ監督は試合後の記者会見で、冨安の左SB起用について、この日のリーズ対策であったと明かした。

「あれはあくまでも今日のためにやったことで、次の試合のことまでは考えていませんでした。特にリーズのサイドに対して考えると、今日やれたことは正解だったと思います」

 ただ、同様に右ウイング(右MF)に軸となる選手を配置するチームは多い。今後も「左SB冨安健洋」は選択肢に加わってきそうだ。

 そして日本代表では、センターバックを務めてきた。ただしカタール・ワールドカップ(W杯)で対戦するドイツ代表、スペイン代表はまさにサイドに、ゴールに直結するエース級のタレントを配置している(とはいえセンターにも、屈強な選手がいるが)。

 W杯アジア予選とは全く異なる戦いが待ち、まさに森保一監督の手腕の見せどころになる。

 いずれにせよ、現在最も世界で評価される日本人ディフェンダーが、最終ラインのあらゆるポジションで高いパフォーマンスを発揮できる――そこは日本代表にとっても大きなプラス材料となる。

 むしろ今回のアルテタ監督の采配のように、一戦必勝の起用法も選択肢に入ってくるか。

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