Jリーグも選択肢に!? 罰金1億円…クリスチアーノ・ロナウドをマンUが「フリー」で放出も
トッテナム戦の試合前、マン・Uの選手たちを見つめるクリスチアーノ・ロナウド。(Photo by Laurence Griffiths/Getty Images)
試合中に帰宅。クラブは週末チェルシー戦のメンバー外を公式サイトで発表。
イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドは10月20日、ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が現地22日に行われるアウェーでのチェルシーFC戦のメンバーから外れると公式サイトにて声明を発表した。“試合中の無断帰宅”をしたことで、現地メディアでは、冬の移籍市場でのロナウドの放出は免れず、状況によっては、フリーでの退団もあり得ると報じられている。
『サン』によると、マンチェスター・Uが2-0で勝利を収めた19日のホームでのトッテナム・ホットスパーFC戦、ロナウドは試合中にも関わらず、残り5分前にロッカーへ一人引き上げた。交代出場を拒否し、先にスタジアムをあとにしたそうだ。
エリック・テン・ハフ監督はもちろん激怒。クラブは翌日、公式サイトで声明を発表する事態となった。また、同メディアによると、75万ポンド(約1億2000万円)という驚愕の罰金も科されたという。
加えて、今回の行為により、これまでロナウドを何とか擁護したり、スタッフや仲間との関係を取り計らってきたりしてきた数少ないチームメイトからも、完全に見切られたということだ。
ロナウドは自身のインスタグラム(@cristiano)にて、この件についてコメント。常に先輩や相手チームへの敬意を表し、それがあってこそのプロキャリア20年であったと強調。だからこそ、自分自身も若手の模範にならなければいけないとも自負しているという。しかし「それが常に可能とは限りません」と弁解し、与えられた環境で最高の準備をし、マンチェスター・ユナイテッドの勝利のために尽くしたい。団結こそ重要だと訴えている。
『サン・スポーツ』によると、冬のマーケットが開く来年1月の放出は免れず、フリーでの退団もあり得るそうだ。今後はU-21チームでの練習に参加する。
移籍が噂された今夏、結局、正式オファーが届いたのは、サウジアラビア1部のアル・ヒラルのみ。『アス』などによると、移籍金3000万ユーロ(約42億円)、週給200万ユーロ(約2億8000万円)、総額3億ユーロ(約418億7000万円)という破格の条件提示がされたという。しかしロナウド本人はUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場可能なクラブへの移籍を希望したそうだ。
1月はJリーグの移籍期間でもある。近年はズバ抜けた個を組み入れ、その選手主体のチームにする、という補強は世界的にも減少傾向にある。とはいえ、Jリーグに今不足しているのは、アンドレス・イニエスタに続く、あらゆる層から注目を集められるようなスター級のタレント。ロナウドはレアル・マドリード時代、日本でクラブ・ワールドカップ(W杯)制覇も成し遂げている。アル・ヒラルのサラリーは上回れないとしても、例えばイニエスタのようにサッカーに関する事業と絡め、思い切ってオファーを出してみれば選択肢に入ってくるのでは……。可能性は決してゼロではないはずだ。
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