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【京都】運命の熊本戦、曺貴裁監督は“前向き”「もう1試合、進化できる機会」「今季最高の試合に」。13日、サンガスタジアムでJ1参入プレーオフ決勝!

京都の曺貴裁監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

チケットほぼ完売、J1残留へ引き分けでもOK。「いい意味で初心に返り、練習にも取り組めた」

[J1参入PO 決勝] 京都 – 熊本/2022年11月13日13:05/サンガスタジアム by KYOCERA

 J1参入プレーオフ(PO)決勝の京都サンガF.C.対ロアッソ熊本戦が11月13日、サンガスタジアムで開催される。11日のオンラインによる記者会見に臨んだ曺貴裁監督は、あと1試合戦えることをむしろ“前向き”に捉え、すでにチケットが完売近いなかで試合できることを楽しみにしていた。

 清水エスパルスが北海道コンサドーレ札幌に勝っていれば、京都がJ2に降格していた。しかし二度リードしながらも逆転負けを喫した清水が17位になり、逆に京都はまさに九死に一生を得て、J1に生き残る権利を掴んだ。

「J1の厳しいリーグを最後まで選手とともに戦って16位に終わり、素晴らしい成績を残したロアッソ熊本さんとサンガスタジアムで試合できることは、我々にとってポジティブなことだと捉えています。もう1試合、自分たちのフットボールを進化させて、お客さんに見せられる機会が残っています。ぜひ、このチャンスをモノにしたいと思います。いい意味で初心に返って今週の練習にも取り組めました。13日の試合、非常に楽しみにしています」

 曺監督はそのように意欲を示した。

 リーグ戦は2試合連続スコアレスドローでレギュラーシーズンを終えた。ただ11月5日の最終節ジュビロ磐田戦のあと、決して選手たちは落胆していなかったという。

「(磐田戦が)引き分けで終わったあと、選手は落胆した様子もなく、この1週間準備をしてきました。ありのまま、自分たちがやってきた姿を満員のスタジアムで見せたいです。自分たちのホームゲームで、熊本さんと対戦できるなか、今季最高の試合ができるように、そういった気持ちと繊細な準備を重ねたうえでゲームに臨みたいです」

 また、熊本に関して、実際にその目でプレーを見る選手は多くが初めて。指揮官はその未知なる相手との対決についても楽しみにしていた。

「個人的に会話したり、チームメイトなどを介してコンタクトをとったりしたことのある選手があまりいなくて、どのようなプレーをするのか、実際にどのようにしてくるのか楽しみにしています。試合が終わったあと、全員をたたえ合えるようなゲームになれば。皆さんから勇気をもらえるような空間や時間になれると想像しています」

 運命の対決がいよいよ13日に行われる――。

 レギュレーションにより、カテゴリー上位であるJ1リーグ16位の京都は引き分けでもJ1残留に。一方、J2の熊本は90分間での勝利が必須だ。

[取材・文:塚越始]

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