【熊本】J1へあと1勝、京都戦へ大木武監督「『経験』は信じない。この1試合に懸けるのみ」。古巣対決、プレーオフの経験を問われ…
熊本の大木武監督。(C)SAKANOWA
京都指揮官時代の2013年プレーオフ決勝について問われ、「以前負けたことは、もう忘れました(苦笑)」。
[J1参入PO 決勝] 京都 – 熊本/2022年11月13日13:05/サンガスタジアム by KYOCERA
J1参入プレーオフ(PO)決勝の京都サンガF.C.対ロアッソ熊本戦が11月13日、サンガスタジアムで開催される。J1リーグ16位で終えた京都は引き分けでも残留、一方、今季J3から昇格1年目で破竹の勢いでここまで来た熊本は勝利が条件になる。
11日にはJリーグ主催のオンラインによる記者会見が行われ、京都の曺貴裁監督、GK上福元直人、熊本の大木武監督、GK佐藤優也が出席して、この“決戦”への抱負を語った。
熊本の大木監督は「我々はJ2で、J3から上がってきた新参者。チャレンジャーという気持ちを前面に出して、勢いをもって戦いたいと思います」と意欲を示した。
京都はJ1リーグ16位に終わったものの、天皇杯ベスト4に進出するなど力のあるチーム。敵地に乗り込む指揮官は「曺監督のゲームは、今年だけでなく、以前から分かっています。持っている雰囲気、そのやろうとすることに感じるものもあります。そこへ敬意を払いながら準備したいです」と語った。
京都は大木監督が以前在籍したクラブでもある。しかも2013年、魅力的なアタッキングサッカーでJ1昇格プレーオフ決勝に進んだものの、徳島ヴォルティスに敗れて昇格を逃している。
古巣・京都、PO決勝……そういった過去について問われた大木監督は、きっぱりと言い切った。
「京都にチャレンジできることを大変光栄に思います。力いっぱい行きたいと思います。以前負けたことは、もう忘れました(苦笑)」
「(京都は)もちろん以前お世話になったクラブで、何の感情もないかと言ったら嘘になります。ただ『経験』ということを、僕は信じません。経験は関係なく、これが最初で最後。要するに、この1試合に懸ける。その気持ちで戦うだけです」
こうした注目を集める舞台に立てることを喜びにして、勝利につなげる。大木監督の頭には“一戦必勝”、それしかない。
ポゼッションとカウンターを使い分け緩急ある攻撃を仕掛けてくる京都に対し、局地戦で数的優位を作って襲い掛かる熊本のダイナマイトサッカーが炸裂するのか。戦力的には京都に分がある。この90分間のなかでさらなる進化を遂げていければ――、ロアッソが初のJ1へ突き抜けるチャンスは十分ある。
[取材・文:塚越始]
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