「なぜスパーズなのか」アーセナル岩渕真奈“禁断の移籍”、今回はグーナーも理解を示す
オランダ戦でシュートを放つ日本の岩渕真奈。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ローン移籍で対戦せず、岩渕はアーセナルのファンに謝罪。
イングランド・ウィメンズ・スーパーリーグのアーセナル・ウィメンFCは1月18日、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)の岩渕真奈が同リーグトッテナム・ホットスパーFCウィメンに2022-23シーズン末まで期限付き移籍すると発表した。
なでしこを代表するアタッカーだが、これまで通算28試合・6得点。ベンチを温めるだけの試合もあるなど、なかなか出場機会を得られずにいたなか、最大のライバルへの移籍に。それだけにイギリスでも話題を呼んでいる。
ただスウェーデン人のヨナス・エイデヴァル監督の“哲学”と合致しなかったものの、その実力はリーグでも認められている。出場機会を求めての移籍には多くのサポーターが理解を示している。その移籍先がなぜスパーズなのか――という一点だけがファンを悩ましくさせているそうだ。
それでも移動や引っ越しなどといった煩雑な作業を省力できるのはメリットで、現在わずか1敗しかしていない3位のアーセナルと3勝7敗のトッテナムでは、現在力の差もある。今回はローン移籍で、アーセナル戦には出場しない。
また、岩渕はツイッター(@buchi_mana)でこの移籍について「(両者の関係を理解し)この移籍についてすごく悩み苦しみました」と告白。年齢的にも「自分の目標や夢に向けての最善の決断」とこのオファーを受けたと明かし、「特に大好きなアーセナルファンの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪している。そういった背景からSNSでは、今回の岩渕の決断に理解を示す声のほうが多く寄せられている。