日本代表の田中碧は蹴らず、PK戦でデュッセルドルフ敗退。浅野拓磨もプレス強度が落ちた瞬間、ベリンガムに…
田中碧。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
DFB杯、いずれもベスト16で敗れる。
DFBカップ(ドイツカップ)ラウンド16、サッカー日本代表の田中碧の所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフはPK戦の末に1FCニュルンベルクに、また浅野拓磨の所属するVfLボーフムはボルシア・ドルトムントと好勝負を演じたものの1-2で、いずれも敗れベスト8進出を逃した。
デュッセルドルフの田中はボランチで先発。試合はスコアレスのままPK戦に突入すると、一番手のゴールキーパーのフロリアン・カステンマイアーが成功させたが、4人目のヨナ・エネミエツが失敗。田中はそれまでキッカーに指名されず、結局チームはPK戦を4-5で落とした。
一方、ボーフムはドルトムントと白熱のゲームを展開。先制されながらもPKで追い付き、しかも撃ち合いとなって一歩も引かない。
しかし――。ボーフムの全体の体力が落ち出した70分だった。すると、浅野が行くべき(ボランチにマークを渡したつもりだったか……)ジュード・ベリンガムへのプレスバックの強度が落ちて、まったく寄せられない。するとベリンガムはフリーでスルーパスを放ち、交代出場したばかりのマルコ・ロイスのゴールをアシストした。
シュート数15本対18本と撃ち合いになったが、ボーフムが1-2で敗れた。カタール・ワールドカップ(W杯)組の2チームはベスト16でいずれも姿を消すことになった。鎌田大地と長谷部誠の所属するアイントラハト・フランクフルト、堂安律のSCフライブルク、遠藤航・伊藤洋輝・原口元気のVfBシュツットガルトが8強に進んでいる。