【独メディア】クリンスマン氏の日本代表監督就任の噂を報じる
ドイツの『SWR』は、日本でのクリンスマン氏の代表監督就任の噂についてレポート(写真は同紙サイトのスクリーンショット)
元浦和指揮官ブッフバルト氏との2ショット写真も掲載。
元ドイツ代表監督のユルゲン・クリンスマン氏が次期日本代表監督の候補に浮上したことについて、ARD(ドイツ公共放送連盟)系列のSWR(南西ドイツ放送)SPORTの電子版が日本の新聞で報じられた内容を伝えている。ただドイツでは、ちょうど現ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督の続投が発表されたため、その関連ニュースが中心となっている。
SWRの記事タイトルは『クリンスマンがサムライブルーの新しい監督になる?』。中日新聞、スポーツニッポンの記事を引用し、リンスマン氏が「『興味深いプロジェクト』と語っている」という部分を紹介している。
また、記事中にはクリンスマン氏と親友である元浦和指揮官のギド・ブッフバルト氏の2ショット写真も掲載。「ブッフバルト氏とクリンスマン氏は親交が深く良い関係にある。ブッフバルトは選手と監督として日本で活躍していた」と説明している。同紙はシュツットガルトを中心とした南ドイツのメディアで、二人が揃ってVfbシュツットガルトに在籍していたこともあって、この話題に関心を示している。
また、クリンスマン氏が代表監督を務めたアメリカの『USA TODAY』電子版でも、この噂について同じく日本の新聞の内容を引用して大々的に伝えている。
「西野監督がベスト16の結果を残したが、日本代表は新たな監督を招く可能性も出ているようだ」
「クリンスマンは2006年W杯でドイツを準決勝まで導き(ベスト4)、2014年にはアメリカをベスト16に導いている。アメリカでは堅調なスタートを切ったものの、(2016年)メキシコに敗れ、さらにコスタリカに0-4と連敗し、株が急落して解任された」
同紙はそのようにアメリカでの実績も紹介していた。
クリンスマン氏は、ドイツ代表82試合40ゴールの実績を誇る。指導者としては他に08-09シーズンにバイエルンを率いたが、UEFAチャンピオンズリーグでの敗退により解任されている。
かなり個性の強いタイプで、日本サッカー協会の田嶋幸三会長の言う”日本サッカーの特長を引き出す”タイプであるのか見えにくい。結局、これまでになかった新たな国籍の監督を、また呼ぶという、恒例のカードを切ることになるだけなのか。そもそもクリンスマン氏は本気なのか。ただ同会長はケルン体育大に留学経験があり、この話が本当であれば、明確なビジョンがあるかどうか(例えば指導者や若手育成などを含めた「ドイツ式のシステム」を長期計画で日本に採用していく)もチェックしたいところだ。
文:サカノワ編集グループ