熊田直紀が幻スーパーボレー、疑惑のオフサイドで取り消し。副審の出身は…。U-20日本代表、ヨルダン下しU-20W杯出場権獲得

DAZNで解説の坪井慶介さん「あれ!?　え、これオフサイドないんじゃないですか」

[AFC・U-20アジア杯 準々決勝] 日本 2–0 ヨルダン／2023年３月12日19:00（日本時間23:00）／ロコモティフ・スタジアム　

　ウズベキスタンAFC・U-20アジアカップ準々決勝、U-20日本代表が「10番」北野颯太を起点に、坂本一彩と熊田直紀のゴールでU-20ヨルダン代表に2-0の勝利を収め、ベスト４進出を決めた。これで５月に開催されるインドネシアU-20ワールドカップ（W杯）の出場権を獲得した。AFC（アジアサッカー連盟）に４枠与えられる（インドネシアが４位以内の場合は５位まで）。

　この試合、日本が2-0でリードして迎えた76分、疑惑のオフサイド判定で、熊田のスーパーボレーが取り消された。

　キャプテンの松木玖生が持ち込み、そのボールを持った北野がアーリークロス。後ろからのボールを胸トラップで前へコントロールした熊田が、左足で強烈なボレーを放ち、ゴールネットへ弾丸のようにボールをぶち込んだ。

　ところが副審は胸トラップの時点でフラッグを上げてオフサイドと判定。主審はそれを受けて笛を吹き、ノーゴール判定になった。

　今大会ではVAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）が採用されていないため、オフサイドチェックはなし。この試合の審判団のセットは、主審がサウジアラビアのマジェド・アル＝シャムラニ氏、副審がタジキスタンのV・カラエフ氏と台湾のシャオエンチェン氏だった。その疑惑のオフサイド判定をしたのはシャオ氏だった。

　DAZNで中継していた解説の坪井慶介氏はVTRで確認した際、多少角度があって分かりづらいところではあるが……熊田が目の前のDFを見ながらプレーしていてかなり“オンサイド”にあるように見えて、「あれ!?　え、これオフサイドないんじゃないですか」と苦笑していた。

　試合結果に大きく影響はしなかった。ただ熊田はこれで得点ランクトップの４点目。このゴールが決まっていれば、さらに世界へのアピールにもつながったはずだった。怪物誕生の瞬間が幻になったか――。

　日本は15日の準決勝、イラク代表と対戦する。もう一方のカードは、ウズベキスタン代表 対 韓国代表に。