【浦和】日本代表MF伊藤敦樹が語った「高強度プレーの連続」、スコルジャ監督も「チームとしても試合中止まってしまう」と課題に挙げる
ペルー戦の試合前、国歌斉唱する日本代表の伊藤敦樹。写真:井上裕史/(C)Hiroshi INOUE
むしろ強度を上げて、三度・四度とボールへ襲い掛かる。「ヨーロッパと日本で差がある」
J1リーグ浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が6月22日のオンラインによる記者会見の中で、日本代表に初招集された伊藤敦樹について質問に答えた。24歳のボランチは約1週間の代表活動を経て、「高い強度のプレーの連続性」を自身に不足する課題として挙げていたが、その点について、次のようにチーム全体で取り組むべきポイントだと強調した。
「アツキだけでなくチーム全体の課題と言えます。プレシーズンからみんなでハードワークし、その改善に努めてきました。より高いレベルに行くためには、もう少し時間が掛かりそうです。
アツキはそういった面で前進しています。ただ、アツキ自身も、チームとしても、試合中それが止まってしまい、十分なレベルの強度を出せていない時間があります。この前の試合ではそういったことも多く、疲労も影響していたと思います」
日本では二度追いまでは行くが、日本代表では三度・四度とむしろ強度を高めてボールへ襲い掛かっていく。伊藤はその「差」を実感したと言っていた。スコルジャ監督もその守備のテーマについて頷いた。
「強度のところはヨーロッパと日本で少しレベルに差があると思います。ヨーロッパでプレーする選手の中に入り、アツキもそれを感じられたのでしょう。
その要素はフィジカルコーチたちと取り組み、しっかり準備しています。ゲーム中でいかに回復するかも大事です。
レッズでは乳酸値テストを行ってきました。それは私がどのクラブでも実施してきました。3か月ごとに行い、数値は良くなっています。夏のブレイク前にもう一度テストします。その数値を見て、その後の方向性を決めていきます」
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浦和が掲げている理想は、観客が腰を浮かすような、相手を猛襲し畳みかけるアタッキングサッカーでもある。その実現に向けて、伊藤が欧州トップリーグでプレーする選手たちとのプレーで実感したそのテーマとも、直接的につながってきそうだ。