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長澤和輝が語る仲川輝人の凄さ。浦和VS横浜、楽しみな専修大対決

横浜の仲川輝人(左)と浦和の長澤和輝(右)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「自分の能力を信じて頑張ってきたからこそ今がある」

[J1 6節] 浦和 – 横浜FM/2019年4月5日/埼玉スタジアム2〇〇2

 浦和レッズの長澤和輝が4月5日のJ1・6節の横浜F・マリノス戦、専修大学時代の後輩である仲川輝人との対戦を楽しみにしている。

 長澤が1991年、仲川が1992年生まれの一つ違いで、二人が専修大に所属していた頃、数々のタイトルを獲得する黄金期を築いた。そのなかで、関東リーグ3連覇を果たした2013年、長澤は主将を務めてチームを牽引し、仲川は同リーグ得点王に輝くなど、いずれも中心選手として大活躍した。

 長澤が何より感嘆するのが、仲川のメンタル面のタフさだった。

「僕が(卒業後)ドイツへ渡ったあと(ブンデスリーガのケルンに加入)、膝をケガしてしまい(右膝前十字靭帯およぶ内側側副靭帯断裂、右半月板損傷)、彼としても苦しいシーズンを過ごしました。ただ、そのなかでも自身の能力を信じて頑張ってきたからこそ、こうして今がある。そういう意味で、今、専修大学の代表的な選手として活躍してくれているのは、すごく嬉しく思っています」

 そして切れのあるスピードを生かしたドリブル突破が売りである仲川のもう一つの「武器」を、長澤は次のように挙げていた。

「得点を取れる選手で、スピードがあるのは間違いありません。加えて、その特長を生かした動き出しも特長。確かにスピードはあるけれど、さらにその動き出しの質も高い。今はそれをより生かせていると感じます」

 そのように仲川の背後を突く動き出しを、浦和としては警戒すべきだと強調していた。

 しかも本職である右ウイングで起用されれば、昨季まで横浜FMでチームメイトだった山中亮輔とマッチアップすることが濃厚である。それもまた注目の対決となる。

 もちろん長澤は今季ホーム初勝利――浦和を勝利へと導くと誓う。4バックに布陣変更した前節のFC東京戦(△1-1)から、攻撃面のクオリティも上がっていると言う。

「練習から崩しのバリエーションが増え、新しく入った選手の良さが出てきています。そこはポジティブに捉えています」

 浦和対横浜FM。それぞれのプライドを懸けたさまざまなバトルが、いたるところで火花を散らす。

文:サカノワ編集グループ

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